盲導犬応援プロジェクトvol.14~盲導犬ユーザーが教えてくれた小さな物語 第3話~
投稿日:2019年07月08日

盲導犬ユーザーが盲導犬と歩くことで出会えた嬉しかったこと、胸が熱くなったことを小さな物語にしました。

第3話は、盲導犬ユーザー、大沢郁恵さんと盲導犬レディアンのお話。

毎日、パートナーのレディアンと電車通勤する大沢郁恵さん。

休日は、レディアンと国内だけでなく、海外旅行までするほど、盲導犬と歩くことを楽しんでいます。今回は、そんな大沢さんとレディアンの小さな物語です。

私の名前は、レディアン。

今日はママと高尾山へ!と、意気込んだのも束の間、ママは早速、乗り換えの階段が、わからなくなったみたい。

でも心配ご無用。

ママお得意の「なんとかなるさ!」精神が功を奏して、行く先々で出会った沢山の方が、乗り換えを案内してくれたり、途中まで一緒に電車に乗ってくれたりしたのよ。しかも別れる時に、近くにいた別の人に、ママの案内のお願いまでしてくれて!!

まさにお手伝いのバトンリレー!おかげで、無事高尾山駅に到着!

ママはいつでも、出会った人とよく喋り、よく笑うの。でもね、私と出会う前は、今と真逆だったらしいわ。

18歳の時、目の病気がわかり、20代で白杖で歩く事になったママ。

何度も転んで怪我をしたから、会社と家の往復だけで、精神的にいっぱいいっぱいになってしまって…休日は、ひたすら家に引きこもるだけの日々。

もうこれ以上傷つきたくないから、「仕方ないさ」って、自ら感情を抑えこんでいるうちに、いつの間にか笑う事まで、どこかに置き去りにしてしまったそうなの。

「このままじゃ、心が石になってしまう!」

ママはそう思い立って、盲導犬と歩く事を決めたんだって。

あれだけ外出が怖くて仕方なかったママが、今では「レディアンと一緒に行きたい場所が、どんどん増えるよ!」って言ってくれるのよ。

一昨年はママとNYのセントラルパークの周りを歩いたり、ブロードウェイでお芝居を楽しんだりしたのよ♪ 

ママ、これからも皆さんのお手伝いのバトンリレーに感謝しながら、キラキラ輝く世界をもっともっと楽しもうね。
byレディアン

1口1,000円で参加できる盲導犬応援プロジェクトは、盲導犬ユーザーへのお手伝い方法がわかる「声かけパンフ」の制作及び配布活動の支援につながります。

お手伝いの声かけをもっともっと広げていく為に、ご協力よろしくお願いします。
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chiaki
絵とお話:デザイナー セツサチアキ

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