「盲導犬応援プロジェクト」vol2~声かけパンフ完成、そして配布開始!
投稿日:2017年05月18日


2017年1月からスタートした「盲導犬応援プロジェクト」。プロジェクトの目標は2つ!

  • 盲導犬ユーザーにお手伝いのお願いが伝わる「声かけ缶バッジ」を盲導犬頭数(2016年3月現在)と同じ966個プレゼントすること。
  • 声かけの方法が学べる「声かけパンフ」を100万部配布すること。
  • 「お手伝いしましょうか」の声かけが自然に行き交う社会になれば、盲導犬ユーザーは今よりもずっと安心して、楽しく盲導犬と出かけることができます。
    そんな社会を作るには、まず声かけの方法を多くの人に知っていただくこと。
    そんな思いを込めて「声かけパンフ」の配布を開始しました!

    「声かけパンフ」完成までの道のり

    「楽しく学べるパンフレットを作ろう!」という目標の元、プロジェクトがスタートしました。
    どのような内容にするか検討を重ねていたところ、このような声が上がりました。

    「『お手伝いをしたい気持ちがあっても、実際盲導犬ユーザーに出会った時になんて声をかけたらいいのかわからない。逆に余計なお世話になったら、申し訳ない。』
    という気持ちがあるのではないか。」

    そんな風に、ついつい躊躇してしまう原因のひとつとして、「お手伝い方法がわからない」ということがあります。

    つまり逆にいえば、お手伝い方法がわかるツールがあれば、声かけのハードルが、ぐっと下がるかもしれない。
    それも堅苦しいツールではなく、誰かに見せたくなる、または誰かにも渡したくなるようなステキなパンフレットがあれば、より多く人に広めることができるかもしれない。

    そんな意気込みでパンフ制作に入りました。
    しかし実際に制作に入ると、「何も知らない人が本当にこれでわかるのか」「お手伝いの方法って、ユーザーさん個人個人で違うようね」など、スタッフみんなで何度も話し合いを重ね、制作期間は3カ月に及びました!


    最初のラフ。完成版と比べると、かなり違っています。

    そんな中、盲導犬ユーザーや日本盲導犬協会のアドバイスが大きな支えとなり、予定よりも時間はかかりましたが無事完成!
    これぞ、まさにたくさんの人の願いが凝縮されたパンフレットです。

    声かけパンフの4つの特長 

    ① サイズへのこだわり
    いつでも持ち歩いていただきたいから、A4サイズを四つ折りにしたA6サイズ(横10.5×縦14.8cm )にしました。
    一度読んだらおしまいではなく、手帳にはさんだり、バッグのポケットに入れたりできるよう、このサイズを選びました。
    また複数持っていても邪魔にならないサイズなので、お友達や職場の人にもぜひ気軽に差し上げてください。
    「ねえ、ちょっとこれ読んでみない?」って、誰かに渡す風景を想像するだけで、なんだかワクワクする私たちです。

    その②ステップ形式へのこだわり
    イメージとしては、「すごろく」です。
    スタートは盲導犬ユーザーに出会った時。
    次は具体的に「どんな風に声かけたらいいのか」「安全な声のかけ方とは、どこに立って、どう最初の一言を言えばいいか」と進み、お手伝いが無事終わってお別れをすることで、すごろくはあがり。
    このように、一連の流れをステップ形式で説明しています。

    その他、番外編として、もしお手伝いを断られた時のことなども、きちんと説明しています。
    まさに知っているようで知らなかったことを丁寧に且つ視覚で情景をイメージできるようにしました。

    ③イラストのこだわり
    ひとつの物語を読むように、子供から大人まで楽しく読んでいただきたい。
    そんな思いをはせながら、ひとつひとつ心をこめてイラストを描きました。

    どうやったらわかりやすく、でも楽しいイラストになるか、下書きにも多くの時間を費やしました。


    例えば、このイラスト。普通に誰もが立ち止まって声をかけてくれる風景をイメージ。


    子供だってちゃんと声かけ方法を知っている風景。


    もちろん全体のナビゲーターは、盲導犬総合支援センターの公式キャラクター「もうどう犬 エルくん」!


    また盲導犬ユーザーそして盲導犬たちの幸せな未来を願うという意味で、ハッピーカラーの黄色をメインカラーにしてクローバーを散りばめました。

    ④ケーススタディへのこだわり
    「こんな時に、声をかけてもらったら嬉しい」という、盲導犬ユーザーの実体験を取材して、様々なケースを紹介しました。
    スーパーに入店した時、スタッフがいる場所まで案内してもらえたら嬉しいなど、言われてみれ「なるほど!」と思う具体例を知ることで、声かけのハードルを下げることができると考えました。

    声かけパンフの配布をこんな方にこんな場所で配布!

    盲導犬応援プロジェクトにご参加いただいた方全員にお届けします。
    盲導犬総合支援センターが運営する通販事業「盲導犬サポートSHOP」や、イベント・催事等でチャリティーグッズをご購入した方全員に、プレゼントします。
    盲導犬支援企業および団体に配布します。

    声かけパンフはダウンロードOK

    職場や学校、地域などで配布をご希望の方は、
    ぜひ下記よりダウンロードして多くの方にご紹介してください。
    こちらからダウンロードできます。

    盲導犬応援プロジェクトの参加方法

    1口1,000円から、WEBもしくはお電話、ファックス、いずれの方法でもご参加できます。
    盲導犬応援プロジェクトは、声かけが当たり前になる社会を目指して、
    今後もずっと継続していきます。
    そのためには、皆様のご支援が不可欠です。
    どうぞ盲導犬に優しい社会を社会作りへのご協力よろしくお願いします。
    盲導犬応援プロジェクトの詳細ページはこちらをご覧ください。

    chiaki
    テキスト:デザイナー セツサチアキ

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