こだわりの靴下を作り続けることで、社会に貢献したい。
筒型を編み、爪先と踵を作り、足首の角度を少しつける筒型タイプの靴下が一般的である中、直角を基本に前後運動する足首にあわせて編んだL字型靴下ブランド「ラソックス」。人間工学に基づきながら、いかに快適な履き心地を靴下で追求できるか。また国内ブランドへのこだわり等を語っていただきました。
スキーやスノーボードから思いついたL字型靴下
L字型靴下の開発者によると、通常の筒型タイプの靴下で足元をしっかりと固めて履くスキーやスノーボードのブーツを履くと、足に密着したブーツの中で踵部分にたるみが生まれて非常に不快な履き心地になることから、「なんで筒型なんだろう」という疑問が、L字型靴下という発想の原点だったそうです。筒型ではなく人間が立った時の足の形にあわせたほうが理にかなっているということで、開発に3年ほどかけた結果、今のL字型靴下が誕生しました。
国内生産へのこだわり
L字型ソックスを開発していた当時、まさに世の中の産業が海外生産へと移転していった時期でもありました。だんだんと寂しくなっていく地場産業を盛り上げていきたいという思いもあって、ラソックスのブランドコンセプトのひとつとして「国内生産へのこだわり」というのがあります。
介護グッズという新しいターゲットへの展開
その時の流行を重視する若い年齢層の方たちとは違って、シニア層の方たちは、一度商品を気にいると長く愛用していただけるという傾向があります。また年齢を重ねるほど、履き心地の良さや肌に触れた時の快適さが大切になるので、そういう意味においてもラソックスの良さを本当に評価していただけるのは、シニア層の方たちだと思っています。またまだラソックスを知らないシニア層の方に商品の良さを知っていただくために、最近は介護や福祉業界へのアプローチにも力を入れています。
「走る」「歩く」に特化した「ラソックスプラス」
今までのラソックスは締めつけないことを売りにしていましたが、スポーツに適したソックスとなると、やはりサポート力が必要となってきます。そこで踵や土ふまず部分をしっかりとサポートすることで、よりスポーツに特化した靴下「ラソックスプラス」を提供することにしました。「走る」「歩く」を基本としたオールラウンド型のスポーツソックスですが、今後は例えばゴルフ用とか自転車用など各競技に特化したラソックスプラスを展開できたらいいなと思い描いています。
「サポート力が心地よさに変わったという声
ラソックスプラスにはアーチ部分(土踏まず部分)をサポートする機能があるので、その心地よさを感じていただける方が多いと聞いています。とはいっても従来の靴下に比べると、しっかりとしたサポート力があるので、最初はしめつけ感が気になるかもしれません。ただそのサポート力が徐々に心地よさへと変わってくるようで、「歩くときにはいつもラソックスプラスを履いています」とか「家の中にいる時も使っています」などというお客様の声をよく聞きます。
良い商品を届けることが社会貢献のひとつ
いずれは大企業が行っているような文化事業のように、何か直接的な社会貢献事業ができるようになったらいいと思っていますが、今はラソックスという商品を一人でも多くの方に知っていただくことが社会貢献につながっているという誇りを持っています。また介護福祉事業だけではなく、盲導犬総合支援センターさんのような盲導犬育成支援事業とお取組みできるようになったことで、今後障がいがある方にとって快適な靴下などを一緒に開発できたらいいなとも思っています。
ラソックスの社長としての夢
L字型靴下が当たり前に普及してもらいたいというのが、夢でもあり目標でもあります。それは日本国内だけにとどまらず、世界中においてです。作りにこだわった靴は昔からたくさんありましたが、一般の靴下に関しては長い間、通り一辺倒なものだけが売られていたように思います。ここ10年ほど前から少しづつ新しいタイプのつくりにこだわった靴下が生まれてきましたが、もっともっといろんな形の靴下をお客様自身が選択できるようになったらいいです。
営業担当の村山さんからのコメント
ラソックスの商品は、短い丈から長い丈まで様々あるので、その時の洋服や靴など様々
なシーンにあわせて、楽しんでほしいですね。また点字がついていて触ると色がわかるとか、いままで誰もやらなかった靴下がいつか作れたらいいなと思います。
ラソックスジャパン株式会社 HP http://www.rasox.com/