盲導犬応援プロジェクトvol.13~声でにっこり声かけの日~
投稿日:2019年06月14日

タイトルロゴ「#声かけの日であなたの声かけエピソードを教えてください!」

5月25日は「声かけの日」

盲導犬応援プロジェクトにて行っている「お手伝いの声かけ」を様々なところで広める為、5月25日を「こ(5)えで、にっこ(25)り声かけの日」として、Twitterにてキャンペーンを行いました。

キャンペーンの内容は、大きく2つ。
・盲導犬ユーザーの皆さまから、事前に「最近嬉しかった声かけエピソード」を集め、紹介
・当日フォロワーの皆さまから、「#声かけの日」で「声をかけたエピソード」をツイートして頂く

こうして「声をかけられた」「声をかけた」エピソードが多くの方へ広まることで、「お手伝いしましょうか?」の声かけを当たり前にしていきたいと思っています。

盲導犬ユーザーの皆さまから集まった、あたたかいエピソード

事前に盲導犬ユーザーの皆さまにお声がけしたところ、なんと20以上のエピソードが集まりました。
どれも本当に素敵なエピソードですので、ここでご紹介します。
長くなってしまいますが、是非ご覧ください。

●視覚障がい者だけの飲み会。駅の改札を出てお店までどうやって行こうか…と悩んでいたところ、声をかけてもらい「少し時間があるから」とお店付近まで案内してくれて嬉しかった。なんと、声をかけてくれた人が知り合いの友人!盲導犬のおかげで繋がりができました。

●ショッピングモールで食事中、一般のお客様から「お手伝いしましょうか」と聞かれお水をお願いしたところ、食器まで片付けてくれました。その後、買い物もお手伝い頂き、なんと家の近くまで送ってくれました。他にも親切にされる事が多く、盲導犬のおかげで幸せです。

●他のユーザーと知らない場所に出かけた時の事。周りの方のお陰で、買い物・食事を終えバスに乗り無事目的地に着くことができました。珍道中の間にお声をかけて頂いた皆々様に心から感謝します。少しの情報とお手伝いで、私たちは安心して知らない所へも出かけられます。

●電車に乗り込もうとしたその時、「その電車は途中止まりだよ~」との声。驚きましたが、いつも私の姿を見守ってくれていた方が、いつもと行先の違う電車に乗ろうとしていたので声をかけてくれたという訳でした。行先も一緒だった為、一緒に次の電車に乗り込んでくれました。
その時に、「見えないんだから、アナウンスがなければわからない分からないよね。どうにかならないのかね。」と、私の気持ちにまで寄り添っていただきました。
お陰様でこの日は、声掛けをしていただいた時の心強さ、そして気にかけてくださる方の温かさをかみしめた一日となりました。

●交差点では車の動きを音で判断して横断歩道を渡りますが、音声信号の有無に関わらず、近くで工事をしていたり、横断歩道の上で車が停車していたりすると、判断に戸惑う場面があります。
そんな時に周囲から信号や交差点の状況を教えて頂けた時はとても助かりました。

●私たちは、飲食店のメニューやコンビニの商品などを見ることはできません。その時店員の方が「メニューお読みいたしましょうか」や「商品をお探しするお手伝いしましょうか」という一言に助けられる場面が多くあります。

●スーパーなどでは店員さんを探して声をかけるのに時間を要することも多く、お客さんから「店員さんお呼びしましょうか」や「何かお困りですか」など声をかけていただけた時は本当に助かりました。

●私は数ヶ月に1度は1日2本続けて映画を見に行ったりしますが、慣れた場所でもチケットを買う列やロープで仕切られた列などは毎回変わるので、非常に難しいです。また、チケットやドリンクを買う事、スクリーンと座席を探す事など、人の目を借りたい場面も多いです。
そんな時、スタッフの方から声をかけて頂いたり、周りの方から「お困りですか」「スタッフの方お呼びしましょうか」と声をかけて頂けたときは非常に助かりました。

●建物の入り口や扉の位置、エスカレータを教えてもらったり。自動販売機や券売機が故障中だったり電源が入っていないのを教えてい頂いたり。街中でパートナーの排泄場所を探す時に手伝って頂いたり。声を掛けて頂いたお陰で助かった記憶は数え切れません。

●電車からホームに降りた時、降りた場所からどちらの方向のどの階段を使うと目的の出口に出られるかわからなく ホーム上を行ったり来たりすることが多々あるので、「どちらに行かれますか?」と声を掛けていただけると助かります。

●職場で小学生に盲導犬の話をした数日後、信号で、小学生くらいの子が遠くの方から信号の色を教えてくれました。その後また別の小学生が次の信号で色を教えてくれ、横断歩道を一緒に渡ってくれました。1日で2回も元気な小学生が声をかけてくれたことは、宝物です。

●おばあちゃんが一緒に信号を渡ってくれた事があります。歩くのがゆっくりでしたが、バス停まで連れて行ってくださり、バスに乗り遅れそうになったところ、バスに声を掛け乗せてくれました。
子どもからお年寄りまで、地域の方に見守って頂けていることに感謝です。

●最寄り駅の信号のある交差点で、学校で盲導犬の講和を受けたと言う小学生が「青信号です!」と教えてくれました。うれしい出来事でした。

●逆方向の電車に乗ってしまい、次の駅で下車。降りた所が狭く混雑していたので戸惑っていた所、男性に助けられました。「自分は足が悪く日頃は皆に助けて貰っているから、手助けできて嬉しい」とのことで、お互いにっこり。電車に乗り込むまで付き合ってくれました。

●田んぼを散歩するので、よく道に迷います。ある時、どこを歩いているか分からなくなり、人を探していたら、農作業の様な音がしたので声を出してみました。事情をお話すると、「そりゃ、大変だろう!」と、おじさんが軽トラで家まで送ってくれました!感謝でした!

●田んぼを歩いていた時に、迷子になりました。その時は電話をして迎えにきてもらいましたが、田んぼは目印もなく、自分の場所も解らないので、説明ができず困ることがあります。こんな事もありますが、周りの方に協力を頂きながら、懲りずに散歩を楽しんでいます。

●バス停の周りでどこに並んだら良いか迷っていた時。「どこに行くの?」と声をかけてくれた方の方向が一緒だったので、ベンチに座り、お喋りをしました。その方は南アフリカに行っていた方で、行ったことない国の話をきけて、コミュニケーションも楽しかったです。

●赤信号で渡ってしまったようで、後ろから「赤ですよ~」と大きい声で言われました。どうしたらよいか分からず、動けなくなっていたところ、迎えにきてもらい助けてもらった。

●タクシーに乗ろうとしたところ、無言でドアを閉められてしまいました。別の人がそのタクシーのへ向かう様子が分かったので、自分は次のタクシーに乗ろうと考えていたところ『タクシーに乗れるのでどうぞ』という声があり、同じタクシーに無事に乗ることができました。
きっと、その様子をみた他の方が運転手さんに交渉をしてくれたのだと思います。そのままタクシーは出発したので、お礼もお伝えできませんでしたが、とてもうれしい出来事でした。

●声をかけられることはとっても苦手だけど、何度も行っていて慣れた道順だからとは言え、お手伝い頂けるのはとっても助かります

●盲導犬と歩きはじめた動機は、社会で目が見えないまま歩いていくのが不便だったから。それから10年ちょっと経過した今、世の中が声かけであふれていました。
これは沢山の方の地道な活動と、盲導犬と出会ったことで、いろいろな出会いを経験し、自分が以前よりちょっと前向きに人生を歩めるようになったからだと思います。

フォロワーの皆さんからの、応援の声

それぞれのエピソードをご覧頂いたフォロワーの皆さまからも、多くの声が集まりました。
※一部抜粋です

「声かけは慣れれば体が自然に動きます」
「駅で迷ってた白杖の方に声をかけて、待ち合わせとのことで改札までお連れしたことがあります」
「できる事からはじめてみようっと!」

Twitterでも、広がる声かけの輪

盲導犬ユーザーの皆さんから集まった、「嬉しかった声かけエピソード」は、延べ64000名以上の方にご覧頂きました。

この声かけエピソードを通じて、「私もお手伝いの声かけをしてみよう」と思って頂ける方が居たのではないかと思っています。

これからも皆さまと一緒に、「お手伝いしましょうか?」の声かけを広めて参ります。
ご支援・応援どうぞよろしくお願いいたします。

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