大杉漣さん~癒しだけではない。明日への力を与えてくれる 2頭の子供たち。
投稿日:2018年01月06日


大杉漣さんから盲導犬応援メッセージをいただきました。

盲導犬を実際見た時の印象について

ぼくが盲導犬を見た時の第一印象は、盲導犬ユーザーの方と盲導犬の心と体が互いにリンクしあっている、もっと言えば夫婦や兄弟のような深い関係性でつながっているような気がしました。我が家には12歳になるチワワの風ちゃん(女の子)と9歳になる猫のトラちゃん(女の子)がいますが、ユーザーと盲導犬との関係性とは違うとしても、でもやはり動物との暮らしによって、家族全員いろんな恩恵を受けている事は、盲導犬と一緒ですね。

風ちゃんとトラちゃんとの暮らしで大きな変化

風ちゃんとトラちゃんと暮らし始めて何が変わったかというと、家族の中で話題が増えました。特に長年連れ添った夫婦の会話なんて、「あ~」とか「う~」とか、あ行ひとつで会話が終わってしまうんですよ。(笑)それが、風ちゃんトラちゃんの話となると、あ行だけじゃ終わらない。か行もさ行も必要になるんですよ。(笑)

           大杉さんの大切な家族、チワワの風ちゃん

また仕事柄、ロケなどで長期間家をあける事が多いのですが、必ず1日1回は家に連絡を入れるようになりましたね。以前のぼくなら、ありえない事ですよ。(笑)ぼくは、うちのワンちゃんネコちゃんの事を「子供たち」って呼んでいるので「子供たちはどうしている?」という感じで電話します。そしてスマホに届いた子供たちの写真をホテルで眺めながら、「明日も頑張ろう!」という気持ちになるんですよね、自然と。

         ドラマの共演がきっかけで、大杉家の家族になった風ちゃん

あるがままに暮らす大切さ

ぼくの好きな言葉は、「あるがままに」なんです。その思いは、風ちゃんトラちゃんに対してもあって、毎日彼女たちらしくのんびり暮らしていってもらえたらいいなと。またそんな穏やかな性格の彼女たちを見ていると、色んな事を教わります。

例えば、ぼく自身も含めて、人って気持ちがトゲトゲしたり、イライラしたりする時がありますよね。でもいつのまにか足元にやってきているトラちゃんや、ぼくをじっと見つめている風ちゃんのあるがままの姿に、「あ、そういう事だよね。」と何か大切な事を気付かされ、そして自ら「頑張ろう」という気持ちに向かわせてくれるんです。

動物ってただ可愛いだけじゃなく、やはり人間同様、年をとっていくし、病気や怪我などが増えてきます。でもその事を全部含めて、風ちゃんトラちゃんとの愛おしい暮らしを日々味わっていきたいと思っています。

盲導犬も人と同じでその子にあった褒め方がある

今日、ユーザーの岡野さんとお話をし、盲導犬グリーンといる姿を見て、色々と勉強になりました。盲導犬との接し方も、単に型どおりのやり方で、どの犬にも同じ様にするのではなく、やっぱりその犬にあった褒め方や指示の出し方があるんだと。それって、人間も同じですね。ぼくもグリーンと一緒で、褒められて楽しくやりたいタイプなので。(笑)

お手伝いの声かけが普通の事になっていけばいい

もし街で盲導犬ユーザーに出会った時、最初のひと言がなかなか出にくいですよね。ぼく自身、もしその場面に出会ったら、ちょっと躊躇しちゃうでしょう。逆に迷惑にならないかと、色々考えてしまって。でも今日、岡野さんとお話できた事で「お手伝いしましょうか?」と気軽に声をかけていいんだと知りました。そういう意味においても、今日いただいたお手伝いの声かけ方法がわかるパンフレットを1人でも多くの方に読んでもらう事で、声かけの裾野を広げていけたらいいですね。

もっといえば声かけが特別な事ではなく、皆の心の中で普通の事になっていく。それには、まずは盲導犬に
ついて理解する事で、躊躇する気持ちが薄れていくだろうと思いました。

映画が大好きな盲導犬ユーザーの岡野さんと盲導犬グリーン。

プロフィール

1951年9月27日徳島県出身。1974~88年まで転形劇場に所属。「ソナチネ」で注目を受け、「犬、走る DOG RACE」「HANA-BI」等の演技でブルーリボン賞等数々の助演男優賞を受賞。近年の出演作品は「蜜のあわれ」「シン・ゴジラ」「アウトレイジ最終章」など。「相棒 season16」「大杉漣の漣ぽっ」「ぐるぐるナインティナイン」の『ゴチになります!』に出演中。
大杉漣さんのブログ「大杉漣の風トラ便り」はこちら


撮影協力:クレヨンハウス東京店

インタビューを終えて取材後記

超多忙のスケジュールをぬって、時間通りに表参道のカフェ、クレヨンハウスに現れた大杉漣さん。まだ目の病気が進行する前に、大杉さんの代表作のひとつ「ソナチネ」を見たことがある盲導犬ユーザーの岡野さんと、映画やテレビドラマの話などで、終始大盛り上がりでした。特に印象的だったのは、大杉さんがしっかりと岡野さんの目を見て、お話している姿。障がいの有無など飛び越えて、大杉さんと岡野さんがおしゃべりを楽しんでいる様子に、私たちが目指している未来が見えたような気がしました。
chiaki
取材:デザイナー セツサチアキ

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