BIGエルくんプロジェクトvol.1~エルくんが旅立つ最初の場所は…?~
投稿日:2018年09月05日

子供たちに大きなエルくんぬいぐるみを届けて、幼い頃から盲導犬に関心を持ってもらうことを目的とした、「優しい未来を届けよう!BIGエルくんプロジェクト」。
沢山のあたたかいご支援により、ついにエルくんが旅立ちます!!

リボンを巻いておめかししたエルくん、そしてポップなデザインのポスター。プレゼントの準備は万全!!
エルくんのぬいぐるみとポスター
この2つを持って、エルくんのお届けに出発!!

最初のお届け先は、エルくんを応援し続けてくれた女の子

初回のお届け先は、エルくんの大ファンでもある七海(ななみ)ちゃんのお家です。
七海ちゃんは、「ミトコンドリア病」という希少難病を患っていて、普段はベッドの上で生活していますが、毎年お父さん、お母さんと一緒にチャリティー・スマイル・ランへ参加してくれています。

ベッドの上でカメラ目線の七海ちゃん

今年、小学生になった七海ちゃんは、在宅学習をしたり、地元の小学校へ、車いすでお母さんと通ったりして勉強しています。
自分で体を動かすのは難しくても、お話をすると目の動きや瞬き、たまに手や指を使って応えてくれる、とっても好奇心旺盛な女の子です。

お楽しみのプレゼントの前に、エルくんのファンになってくれたきっかけを、ご両親にちょっと聞いてみました。

エルくんを知ったきっかけは、チャリティー・スマイル・ラン

七海ちゃんの車いすを押して3人でゴールする篠原家の皆さん
障がいのある人もない人も一緒に楽しむリレーマラソン「チャリティー・スマイル・ラン」に、2015年から毎年参加してくれている七海ちゃん一家。
健常者のスポーツは健常者のもの、パラスポーツは、スポーツが出来る障がいを持っている方たちが参加出来るものだというイメージを、強く感じていた七海ちゃんのお父さん。
そんな時に出会ったのが、「チャリティー・スマイル・ラン」のポスター。
ベビーカーを押しながら走っている参加者の写真を見て、「これなら七海も参加できるかも!」と思ったそうです。
七海ちゃんは、ベッドタイプの車いすに乗って大会に参加します。様々な障がいを持った方たちが参加しているこのイベントでは、もちろん七海ちゃん一家も、自分たちのペースで走ります。
初めて参加した時は、平らで車いすでも走りやすい日産スタジアムのトラックを、家族で風を切って走る喜びに、思わず車いすの前輪が浮きそうな程楽しく走ったそうです。

そこで、エルくんに出会いました。
とてもとても大きなエルくんに、七海ちゃんはちょっとびっくりした様ですが、触れ合うとすぐファンになってくれました。

七海ちゃん、BIGエルくんとご対面!

エルくんとの出会いのきっかけを聞いたところで、ついにBIGエルくんをプレゼント!

エルくんの鼻を触る七海ちゃん

エルくんの大きなお鼻やぽっこりお腹を触って嬉しそうな七海ちゃん。
さらに、エルくんポスターもプレゼント。
ベッドの近くに貼ってくれるそうです。

七海ちゃんにポスターを見せるスタッフ

ポスターは、子供たちの関心をひきやすい様、ポップなカラーでデザインされ、子供たちにも分かりやすい様にひらがなを多く使っています。

子供の頃の経験を、将来、共生社会に向け役立てて欲しい。

七海ちゃんのお父さんは、希少難病「ミトコンドリア病」を患う七海ちゃんの治療を目指して活動されています。
現在のところ治療の方法は無いそうですが、大学等様々な機関と連携して、研究を進めているそうです。

天井に可愛いステッカーを貼っています

そんな七海ちゃんのお父さんに、メッセージを頂きました。

「地元の一般学級へ、七海や障がいのある子供が通い、色々な環境の子供たちが自然に一緒に過ごす経験をすることで、その子たちが大人になった時、より皆が共生できる社会になっていたら嬉しいです。
BIGエルくんを小さな子供たちのいる施設にプレゼントするこのプロジェクトは、子供たちにとって包括教育の一つとなり、とても素晴らしいと思います。
僕が今進めているミトコンドリア病の治療法を開発する活動を通して、障がい者が暮らしやすい未来、そして『障がい者が治る未来』を目指していきたい。そしてそれを、当事者である僕たち患者家族が旗を振っていきたいと思っています。
いつか七海が自分の足でチャリティー・スマイル・ランに参加し、そしてエルくんに会える様に、家族で頑張ります!」

七海ちゃんとご両親、エルくんを囲んで

取材後記

七海ちゃんは、在宅学習で養護学校の教育を受けている他、週に何度か地元の学区の一般学級にも通っています。
一般学級の子供たちは、七海ちゃんのお母さんが七海ちゃんのお世話をしていると、「お手伝いすることありますか?」と声をかけてきてくれるそう。
これから沢山のBIGエルくんを、子供たちの元に届けていきます。
幼い頃から自然に「もうどう犬」というワードに親しむことで、盲導犬ユーザーはもちろん、障がい者に優しい社会がもっと広がっていく。
その可能性を信じて私たちはプロジェクトを進めていきます。

優しい未来を届けよう!BIGエルくんプロジェクトはこちら
ミトコンドリア病の治療法開発を目指す「7 SEAS PROJECT」のHPはこちら

最後に。
今年初めて家族で飛行機に乗って旅行に行ったという七海ちゃん。
学校の宿題の絵日記に、お母さんと描いた素敵なラベンダー畑の絵を見せて頂きました。

ラベンダー畑の絵

通販部リーダー 岩間
テキスト:通販部リーダー 岩間

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