私たちは、盲導犬ユーザーがもっと安心安全に、そして何より楽しく歩ける社会を目指すため、盲導犬ユーザーへのお手伝いの方法を広めています。
ここでは、実際にユーザーの皆さまが体験した、うれしかった声掛けエピソードをご紹介。
盲導犬ユーザーの皆さまから、もっともっとうれしい声が聞けるよう、「お手伝いしましょうか?」の声掛けをよろしくお願いいたします。
買い物で
マスクが無いころ、忘れて出かけてしまいコンビニに行きました。
そこで他のお客さまに「何かお探しですか?」と声をかけられ、その方がコンビニや他のお店を一緒に探してくれたのです。
どこにも無くて最後には一枚分けてくれたのですが、私のために時間を使って案内してくれて、心から感謝、感謝、感謝です。
地下鉄で
電車が来るのを待っていたら、「電車が来たので乗りましょう」「ここから乗車口です」と声掛けしてくれました。
車内で立っていると、他の方が「席を空けてくれましたよ」と教えてくれました。
席を空けて下さった方が声をかけられなかったのだと思います。多くの方の親切のリレーがとてもうれしかったです。
病院で
診察券や保険証など手渡すものがたくさんあります。
返していただく時、盲導犬がいるため両手が空かず、一度に受け取ると手から落ちても分からないこともあります。
そんな時、落とし物を教えていただき、助かりました。
また、ひとつずつ手渡していただいたこともあり、こちらもとてもありがたい気配りです。
工事現場の周辺で
いつも通っている道が、工事の影響で時間帯によって通路が変わることになってしまいました。
しかしそこでは誘導の方が「こっちだよ!」と声を掛け、手を叩いて進む方向を教えてくれます。
私はその方向へ向かって「ストレートゴー」で、いつも安全に通行できます。とてもありがたい配慮です。
信号待ちで
盲導犬に信号の色は分からないので、私が歩き出す指示を盲導犬に出します。
そのため、車の音や人の足音でおおむね判断しているのですが、いつも決死の覚悟で渡っています。
ある日信号待ちをしている時、「青になりましたよ」と教えていただき、安心して横断することができました。
冬の雪道で
大雪の後、除雪した雪が歩道や路肩に山になっていました。
普段と様子が変わってしまったので、どこが歩道か分からなくなり迷ってしまっていました。
そんな時に声を掛けられ、歩道の場所を教えてもらい、とても助かりました。
番外編
直接のお手伝いではないけれど、町行く人と話していて心があたたかくなったというエピソードをご紹介♪
駅で、「犬もとてもいい顔をしているね、お互(たが)いがベストパートナーであることが見ていて分かる」と声をかけられ、とてもうれしかったことがあります。
犬と人の両方を見てくれていることを感じ、「ベストパートナー」という言葉がまっすぐ心に届いて、今でも力になっています。
自分にとっては言葉の金メダル。
商店街で、通りすがりの女性から「いつも頑張っているね!」と声を掛けられてうれしかったことがあります。
皆様に見守られていることを感じ心強く思いました。
コロナ禍で声掛けが少なくなったのは事実ですが、それでも困った時には誰かが声を掛けてくれます。