こんにちは!
お散歩で大喜び、興奮してグイグイ引っ張っちゃう子いますよね。
嬉しいのは良いけれどコントロールが効きませんし、犬と人の主従が逆転してしまい人がお散歩されている状態になってしまいます。
そんな状態ではとても危険ですし、また引っ張ることでワンコの首に大変な負担がかかってしまい、健康上もよくありません。
今回は基本的な引っ張り対策をご紹介します。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、詳しく説明していますので役にたつと思います!
こんなふうに、ルーズリーシュ(リードがたわんだ状態)でお散歩できるのがベスト!
…ですがここまでできるのは難易度高め。
まずはグイグイと引っ張らないようにしましょうね!
お散歩で引っ張るのはなぜ良くないの?
お散歩で引っ張ることがなぜいけないのでしょうか。
首に大変な負担がかかります
カラー(首輪)で引っ張ると犬の頸部に大きな負担となります。
この引っ張り癖のために首の神経や首から下の脊椎(せきつい・背骨)に圧力がかかり、シニアに差し掛かった時に呼吸器の疾患やヘルニアなどの発症の可能性が高くなってしまう可能性があります。
※一般に訓練はハーネス(胴輪)よりカラー(首輪)が効果的と言われますが、引っ張る子のトレーニングは首への負担を鑑みてハーネスにした方が安全です。
主従関係が逆になっちゃう!
犬の思うままにあちこちに引っ張られていると、主導権が犬にある状態となります。
そうなると主従関係が逆になり、普段のしつけもうまくいかなくなるかもしれません!
興奮しやすくなります
グイグイ引っ張ってるのは犬は興奮している状態にあります。
興奮しやすい子が引っ張る→引っ張るから興奮する→さらに興奮しやすくなる…
という興奮のスパイラルが成立してしまいます(汗)
ワンコと反対方向にいく!
基礎的な方法です。迎えたばかりのワンコはこの方法が効果的なケースが多いですよ。
黙々と「ターン!」
まず、ワンコが自分の行きたい方向に少しでも引っ張ったら、あなたは即座にUターンして反対側に歩きましょう。
(グイグイ引っ張る前、ちょっとでも引っ張ったらです)
なかなか思うように動いてくれなくても、辛抱強く黙々と続けてください。
この時、犬を見ないで声もかけないのが大切です。
(ワンコが視界に入っているけど見ない状態。すごく難しいですが会得しましょう!)
そのうちアイコンタクトがとれます!
ワンコは自分の行きたい方向にいけずびっくりし、あなたの顔をみる(アイコンタクトをとる)ことがあります。
そうしたらよーく褒めてください!
もう、めちゃめちゃ褒めてください!!
おもちゃが大好きなら、アイコンタクトをとった瞬間に褒めながらおもちゃを投げてあげるのも良いです。
ちょっとだけオモチャで遊んであげて、さっと回収してください。
ワンコが「飼い主さんの顔を見たらオモチャで遊べた!」と学習してくれたらしめたものです。
そのうちついて来てくれます!
ワンコは「アイコンタクトをとったら褒めて遊んでもらえた」と学習します。
そうすると不思議なことに、飼い主さんについてきてくれるようになります。
ただ、最初はほんの一瞬。すぐに他のことに気を取られてしまいます。
そうしたらまた黙々とUターンを繰り返してください。
これを続けていると、徐々に飼い主さんに注目してくれるようになります。
これがリーダーウォークの基本になりますよ!
普段から「人を見る」習慣をつけているとアイコンタクトを取るのもとても楽になりますよ。
ご褒美のおもちゃ遊びは短時間で
オモチャは飼い主さんがワンコにご褒美で与えるもの。
ほんの少しの時間だけにしてください。
長く遊ぶと逆効果!
長く遊んでしまうと犬によっては「自分のもの」になり、人が回収すると「取られた!」と感じることがあります。
また、だんだん飽きてきたりつまらなくなったりもして、ご褒美じゃなくなってしまいます!
人間が物足りないぐらいの短い時間でサッと切り上げましょう。
お散歩は人と犬のコミュニケーションであり共同作業。
お互いに協力しながら歩くことを意識しましょうね。
引っ張る子の対策ってとても難しいですよね。
今回は基本的な方法をご紹介しましたが、その他の方法は改めて、コラムまたはメルマガでご紹介させていただきます。
みなさまのワンちゃんが、より健やかでいられますように。
ワンコについて知りたい「こんなこと」「あんなこと」がありましたら、ぜひお問い合わせからご連絡くださいね!
テキストと写真:web担当 成井