ワンコのお口の中、歯をケアされる方は近年増えているようで、とっても嬉しいです!
犬は歯周病になりやすいので、日頃のケアが非常に大切です。
我が家もジェルとシートでのケアが寝る前の儀式になっています!
ここでは、歯磨きやその方法についてまとめましたので、歯磨きをされている方も「うちはできない…」という方も、ぜひ読んでくださいね!
なぜ歯周病になってしまうの?
ワンコのお口の中は、人間と違って虫歯菌が生存しづらい環境のため、虫歯になることはほとんどありません。
その代わり、歯周病を引き起こす菌が生存しやすい環境です。
この歯周病菌が「歯垢」(プラーク)となり、歯周ポケットなどにに入り込んで炎症を起こしてしまい、歯を支えている骨の部分を溶かしてしまったりするのが歯周病です。
歯垢は口の中のばい菌がコロニーの状態になったもので、これは歯磨きで取ることができます。
そして、この「歯垢」が口腔内のミネラル成分と反応し、塊になってしまったのが「歯石」で、こうなるとなかなか取ることができません。
なお、歯垢は二日ほどで歯石になってしまうそう。いかに「毎日行うことが大切」かがわかります。
歯石を取ると良いのはなぜ?
歯石自体は悪さをしませんが、歯石の表面はデコボコしていて歯垢がつくと取りにくくなり、それが歯周病の大きな原因になります。
歯石を取ることにより歯の表面が滑らかさを取り戻し、歯垢が付着しづらくなります!
スケーラーを使って歯石を取る方法もありますが、慣れない方がやると歯の表面のエナメル質を削ってしまうこともありますので、できるだけ避けた方が良いでしょう。
もし使われる場合は必ずプロのアドバイスを受けることをお勧めします。
また、動物病院での歯石除去はほとんどの場合全身麻酔。それだけのために麻酔をかけるというのはリスクが大きいです。
よほどの状態でない限り、避けたいものですね。
ですので、やっぱり飼い主さんの日頃のケアが何よりも重要ですね。
「歯磨き、毎日頑張ってるよ!」
歯磨きの道具は何が良い?
人間が歯を磨く時に歯ブラシを使っているように、犬も歯ブラシで磨くのが一番綺麗になります。
細かなところまで毛先が行き届くからです。
どうしてもワンちゃんが歯磨きを嫌がるようであれば、大型犬や中型犬なら軍手、小型犬ならガーゼのようなもので歯をこするのが良いですね。
それも嫌がるようであれば、ロープや布製のおもちゃを噛むのが効果的です。
コットン製のロープは頑丈かつ安全、毎日洗えるので清潔を保てます!
歯磨きジェル、ペーストの選び方と使い方
歯磨きジェル、歯磨きペーストは様々な種類のものが出ていますが、以下のような条件を参考にしてくださると良いかと思います。
・添加物(防腐剤など)をなるべく使用していないもの
大量生産するものなので様々な添加物が入っているものも少なくありませんが、何しろ毎日使うもの。できるだけ添加物の少ないものを選びましょう。
・刺激の少ない、美味しい味のするもの
人間が使っているミント味のようなものは、ワンコにとっては快い匂いではありません。歯磨きを嫌いにさせないためにも、美味しい味のもので、歯磨きタイムを楽しいものにしてあげましょう。
【例えばこんなジェル!】
乳酸菌はとても万能で、お口の中から腸まですっきり。ほのかに甘いのでワンコも喜んでくれます。
こちらは防腐剤などが入っていないので開封後は冷蔵庫で保管してくださいね!
歯ブラシの使えないワンちゃんであれば、ご利用の軍手やガーゼなどに含ませるか、そのまま指につけて優しく歯をマッサージしてあげてください。
※歯ブラシの慣らし方は、また改めて別な記事でご紹介しますね。
【話題のゼオライトでのケアもおすすめ!】
天然の鉱石「ゼオライト」はワンコの歯磨きでも人気上昇中ですが、こちらは和紙に漉き込んだシート状のものです。
頑丈なので唾液の多いワンコでもとても使いやすく、歯磨きジェルと併用するとさらに効果が期待できます。
我が家のワンコも、これを使い続けて、色が付いてしまった犬歯が白くなってきました。
本当に綺麗になってきました!嬉しい!
使い方は簡単!シートを水で濡らして、歯と歯茎をマッサージするだけです。
歯石がついた部分は念入りにマッサージしてあげてくださいね!
毎日継続して使うことで、歯石が取れやすくなり、ある日ぽろっと取れた方もいらっしゃるそうです。
この「歯磨きジェル」と「歯石トルン」を併用することで、より念入りなオーラルケアをすることができます。
習慣にすれば全然面倒くさくない!
「自分の歯磨きと一緒!」と考え、毎日数分間を習慣にしてしまえば、面倒くさくなくなりますよ!
歯ブラシの慣らし方は以下の記事を参考にしてください。
コラム:簡単3Step!お家で出来る歯磨き習慣
みなさまのワンちゃんが、より健やかでいられますように。
ワンコについて知りたい「こんなこと」「あんなこと」がありましたら、ぜひお問い合わせからご連絡くださいね!
テキストと写真:web担当 成井