ワンちゃんがいるとつい触ってみたくなったり、お子さんが「ワンちゃん触りたい!」って言ったりすることありますよね。
逆に飼い主さんの立場からは「ワンちゃん触らせてください」って言われることもあると思います。
こういったときどう対応するのがより良いのでしょうか?
今回は意外と難しい「ワンちゃんを触るご挨拶」をテーマに考えてみました。
ゆっくり近づき、さりげなく優しく、が基本です。
大前提:ワンちゃんの多くは「触って欲しい」とは思ってない
知らない方に触られて喜ぶワンちゃんはほんの一部。
その他のほとんどのワンちゃんが、知らない人に触られたいとは思っていないはずです。
触る場合はいくらかわんちゃんに我慢してもらうということになります。
例えば、犬の世界で相手に触れるのは、よほどよくお互いに知っている、親しい間柄ぐらいです。
※お尻の匂いを嗅ぐ挨拶の時は触れますがそれぐらいです。
飼い主さんの許可を得る前はあまり近づかないようにしましょう。
犬の様子を見よう
「触らせてほしい」とお願いする前に、ワンちゃんの様子を見てみましょう。
何かに怖がっている様子だったり、興奮して吠えてしまっている場合はお願いするのをやめておきましょう。
ワンちゃんが楽しそうにしているのであれば、お願いしてもいいかもしれませんね!
断られて当たり前、触らせてくれたらラッキー!
すべてのワンちゃんを触らせてもらえるわけではなく、お断りされる場合もあります。
私も、MIXのチビは今失明していて、人や犬にとても過敏になっているので、お断りすることが多いです。
飼い主さんは自分の愛犬のストレスを考え、断ることも多いと思いますが、断られたからといって気にすることはありません。
むしろ「これが普通」って思っていただいた方が、双方幸せだと思います。
飼い主さんが断りやすいお願いの仕方をしよう
でも飼い主さん側としては、頼まれたらなんとなく断りにくい…ということも結構あります。
特にお子さんにお願いされたら「断ったらかわいそう」と考え、ワンちゃんが望まないのになでなでさせてしまうこともあります。
この場合ワンチャンがかわいそうですし、極度に怖がるワンちゃんは噛み付いてしまうなどのトラブルの可能性もあります。
なので「撫でさせていただいてもいいですか?」とやんわりと聞き、飼い主さんが躊躇するようなら「あ、大丈夫です、ありがとうございます」と言ってその場を立ち去るのも良いと思います。
触らせてもらう時のルールを覚えよう!
「いいですよー」って言われたら、ワンちゃんの正面ではなく横からゆっくり近づきましょう。
また上から見下ろすように近づくのではなく、腰をかがめて体制を低くした方がワンちゃんにとっての圧が少なくなります。
近づいているときに、ワンちゃんが警戒したらそれ以上近づくのをやめておいた方が良いでしょう。
また、飼い主さんがおやつを持っている場合はおやつをあげさせてもらうのも良い方法です。
(私は自分の犬が人に慣れるようにあえておやつをあげてもらうことがあります)
小さなワンちゃんには人間はとても大きい!
なのでなるべく身体を低く構えて
ゆっくり近づいて「怖くない」ようにしてあげよう。
触らせてもらえる時の注意事項をまとめました
ワンちゃんに近づいて触らせてもらう時に気をつけることをまとめました。
・ワンちゃんに近づく時は目をじっと見ないで、ワンちゃんの体を眺める感じにしましょう。
・急に近づくとびっくりしてしまいます。ゆっくり近づきましょう。
・触る時は、手は下の方からゆっくり出しましょう。
・顔まわりや腹部などは触らない、身体の側面や背中辺りにそっと触れましょう。
・ワンちゃんが後退りするなど、嫌がるようならやめておきましょう。
こんなふうに横のあたりから触るのが◎!
お子さんが犬好きで撫でたがる場合
お子さんがワンちゃんが大好きでいつも撫でさせてもらっている場合、断られたらとても寂しい思いをするかもしれません。
そうならないように、できれば普段から、撫でたいという時に「あのワンちゃんは撫でるのやめようね」などと「撫でない」ケースを作っておくのがいいと思います。
「あのワンちゃんはびっくりしちゃうから、でも可愛いから遠くから眺めていようね」などと「撫でなくても見てるのが楽しい」という体験をさせてあげましょう。
犬と触れ合うのは特にお子さまにとって生き物と交流するとても貴重な体験だと思います。
一方で「必ず触れるわけではない」ということは、犬が私たちと同じ生き物であり、意思を尊重しなければならないということを学習するとても素晴らしい機会だと思います。
お互いがマナーを守って犬のいる暮らしをもっと楽しくしていきたいですね。
次回は今回の記事に関連して『「犬触らせて欲しい!」と言われたら?』の、飼い主さん向けバージョンを書こうと思います。
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。