暑熱馴化 暑さに慣らそう!
カテゴリー:お世話・お手入れ, お散歩, 健康対策, 暑さ・湿度対策
投稿日:2023年04月27日

4月も後半、徐々に暑さを感じる日が増えてきました。
犬は暑い夏がとても苦手!…なんですが、人も犬も季節や環境に慣らしていくことがとても大切です。
暑さ(暑熱)に慣らす(馴化)ことで熱中症の発症の予防にもなりますのでぜひやってみてください!


少しずつ慣らして夏に備えよう!

暑熱馴化って?

暑熱馴化とは「しょねつじゅんか」と読み、文字通り「暑さに慣れる」という意味です。
聞き慣れない言葉ですがスポーツをされる方などはご存知だと思います。
最近では熱中症の予防としても重要だと言われていますよ。

人間では「発汗を促し、暑さに強い体にする」ということになりますが、犬は汗をかきません。
だから犬は意味がないの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、海外の犬を使った実験で、犬も効果があったことが立証されています。
以下引用します。

Four beagle dogs showed evidence of heat acclimation (reduced post-exercise heart rate and body temperature) within 10 days of first exposure of one hour a day in a hot environment (38 ± 2°C). One hour of daily exercise (110 m/min, 0% grade) in the heat (as with human subjects) was adequate to produce the effects of heat acclimation. The physiological changes observed were due to heat exposure alone since the work which was done for training (110 m/min, 4% grade) at the control temperature (20 ± 2°C), was reduced in the heat (0% grade).

4匹のビーグル犬は、暑い環境(38±2℃)で1日1時間の最初の曝露から10日以内に、熱順化(運動後の心拍数と体温の低下)の証拠を示しました。
暑さの中での毎日の 1 時間の運動 (110 m/分、勾配 0%) (被験者と同様) は、熱順化の効果を生み出すのに十分でした。
理学的変化は、管理温度 (20 ± 2°C) でのトレーニング (110 m/分、4% 勾配) で行われた作業が暑さ (0% 勾配) で減少したため、熱暴露のみによるものでした。

引用元:https://link.springer.com/article/10.1007/BF01440680

もちろん炎天下のアスファルトの上をお散歩するなどは論外ですが、暑さに体を慣らすだけで暑さに対する抵抗力が向上します。

では暑熱馴化がてらのお散歩をしてみましょう!

最初に決めておくことなど

最初に決めておくことや持ち物などをチェックしておきましょう。

時間帯

普段のお散歩の時間よりもちょっと暑いかな?という温度で、でも暑すぎない時間帯を選びましょう。
曇りの日ならアスファルトでも大丈夫ですが、晴れている日は土や草の上を選びましょう。



土や草の上は意外とひんやりしているし、
草陰も涼しかったりします。

コース

途中に休憩できる日陰などがあり、早歩きで5〜10分程度のコースを選びましょう。暑熱馴化が目的なので短い距離で大丈夫です!
河川敷で木陰が多いような場所ならもちろんもっと長い距離でも大丈夫ですが、お散歩の途中で暑くなってくると思いますので気を付けましょう。
休憩する場所は風通しが良く涼しいところを選びましょう。
※途中に休憩できそうな場所がない場合は往復5分ぐらいで自宅に戻り、自宅で休憩するようにします。

持ち物

お水やマナー袋、タオル等は普段からお持ちだと思います。途中で愛犬を冷やす場合はお水は多めに持っていきましょう。

暑熱馴化の方法

1.トロットで歩こう!

暑熱馴化は、身体を活動させて気温などの環境に慣れる必要がありますので、軽い運動をすることが必要です。
・トロット(速足)で短時間、止まらずに歩きましょう。
・トロットができない子、やり方がわからない場合はとにかく早歩きをすればOK。

褒めながら行うと効果的です。人間にも良い運動になりますよ。
※暑い中走り回ると急激に体温が上がり、熱中症のリスクが高くなってしまい逆効果です。
※犬の歩様については改めてコラム記事にしますね!

2.数分歩いたら休憩しよう

しばらく歩くと、愛犬の表情に疲労が見えるはず。そうしたら休憩を入れましょう。
そして休憩中にお水を飲ませてあげましょう。自分から水を飲まない子は、粉末の犬用ミルクなどでちょっぴり味をつけてあげると良いです。

3.休憩中に体温を冷やしてあげよう

お散歩中は愛犬の体温がとても高くなっています。水でタオルを濡らし、首下や脇下、胸の辺りなどを拭いてあげましょう。
濡らして使うようなクールTシャツを着せてもいいですが、炎天下を歩くのでなければ自然な状態で体を慣らしてあげた方が良いです。



冷え冷えの服は適切に使おう!

CHECK POINT!
陽が当たる部分は絶対に濡らさないこと。水がお湯になり沸騰するように、濡らした部分がとても熱くなってしまいます。
陽が当たらない腹部や胸部を濡らし、タオルで拭いて適度に水分を除いてあげてから歩くと、風が通り心地よい涼しさになりますよ。

4.帰宅後もクールダウン!

おうちに帰った後も体温が高くなっているので十分に冷やしてあげましょう。
前述したのと同様に身体中を濡れたタオルで拭き、風通しの良い屋内または扇風機で自然に冷やせばOK。
でもとても暑がりな愛犬の場合はエアコンをつけてあげてください。
これも愛犬の様子を見ながら行いましょう。

気をつけること

なるべく普段のお散歩とは別に行おう

暑熱馴化のために少し暑い時間帯を歩くので、普段のお散歩とは別に行うことが望ましいです。短時間をメリハリつけて行いましょう。
「身体を徐々に暑さに慣らす」のが暑熱馴化の目的なので「暑すぎない時期に短距離、短時間を毎日」がコツです。

無理に長距離、長時間歩かせない!

一時的に体温を上げて暑さに慣らせるためのトレーニングなので、長距離を歩かないこと。熱中症のリスクが高くなってしまいます!
必ず「家に帰るまでの距離と時間」も計画に入れましょう。

パピーやシニア等は慎重に

パピーやシニアの犬は体温の調整がうまくいかないことが多いので、無理に行わなくても良いですよ!

まだそんなに暑くない今の時期に積極的に行いたい暑熱馴化。
人はそれほど暑くなくても愛犬には相当な暑さであることもあるので、愛犬の様子をよくみながら行ってくださいね。

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web担当成井のプロフィール写真

テキスト:web担当 成井徳子
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。

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