嘔吐の原因と嘔吐・下痢をしたときの対応について!
カテゴリー:お世話・お手入れ, 健康対策
投稿日:2024年02月19日

犬や猫は人間に比べて「吐きやすい」生き物です。

例えば猫は、体を舐めて汚れを取る際に飲み込んでしまった「毛玉」を体外に出すために吐きます。

犬でよくあるのは、食いしん坊な愛犬が食べ物を早く食べ過ぎて「オエー」ってなる場合(笑)。
そしてそのあと何事もなかったようにもぐもく…これなら(ちょっと汚い気もするけど)可愛らしいし気になりませんね。

でもそれ以外で嘔吐する時はちょっと気をつけてあげてください。
ここでは嘔吐について、そして嘔吐や下痢をしたときの家庭内での対応をお話します。

※嘔吐や下痢について家庭内のケアのみで完結するという記事ではありません。
疾病が疑われる、元気がないという場合は必ずかかりつけの獣医さんに診察していただいてくださいね。

犬がよく吐く原因について

犬が嘔吐する原因は色々ですが、疾病を原因としない多くの場合は以下に該当すると考えられます。

食べ過ぎ・飲み過ぎ

前述したように早食い以外でも、ご飯を食べすぎたりお水を飲みすぎたりすると、身体が「こんなにいらない!」と判断し、吐き戻すことがあります。
いずれも早食い、早飲みの子に多いです。

早食い・早飲みは、食べ物や飲み物と一緒に空気を飲み込んでしまいやすく、胃捻転のリスクも高くなります。

■食べ過ぎ・飲み過ぎ(早食い・早飲み)対策


食事台を使って食べるミニチュアダックスフント
ダックスには少し高すぎ…?
いや、「ちょっと高い」ぐらいがちょうどいいです。

食べ過ぎについては量を調整すれば良いですが、飲み過ぎで量を調整するわけにはいきません。
自由に飲める環境にしておかないと脱水状態になってしまいます。
これらの対策のために市販の「早食い防止ボウル」などを用意するのも良いと思いますが、早食いだけが原因なのであれば、いっぺんにご飯をあげるのではなく数回に分けてあげると良いでしょう。

また、写真のように台を使ってボウルの高さを少し高くすることも効果的!
食べ・飲みにくくなる分慎重にゆっくりになってくれます。

イネ科の草を食べて吐き戻す

これもあるあるですね!お散歩中に葉先の尖った草をむしゃむしゃ…やめてー!なんて困ってる飼い主さんも多いと思います。

イネ科の植物を嗅ぐ柴犬風の犬
シロツメクサと一緒にイネ科の植物が。
お散歩コースにたくさん生えてますよね。

これにはいろんな説があります。
①足りないミネラル分を補うために食べる
②胃の調子が悪い時に吐き戻すために食べる

…などなど。

いまだに「これだ!」という理由は確定していませんし、そもそもいろんな理由があるのだと思いますが、我が家のチビ(ミニピン×チワワmix)は確実に「②胃の調子が悪い時に吐き戻すために食べる」で、ものすごい勢いで食べてそのあとものすごい勢いで吐きます。
ですので「草を食べたがっているな」と気づいた時点で(吐く前です)、お散歩中であれば即座に帰宅し、ほんの少し薄く味付けをしたお水と野菜をブレンダーにかけたものを摂らせています。
※草を食べて吐く理由は明確にはわかっていませんが「植物由来のミネラル不足」という可能性を鑑み、野菜汁をあげています。

飲み込んだ異物等を吐き戻す

これは人もですが「食べ物ではなく体内にあると良くない」と体が判断すると吐きます。

…実は筆者は胃の検査のバリウムが苦手で、飲み込むと体が受け付けずに本当に吐きそうになります。
バリウムは検査に必要なもので食べ物ではないので、ある意味体は正しい反応をしているのですが(まあそれで苦しくなるのですけど…)。
このように体の方が防御反応として異物を吐き出します。
毒物を摂取した時に吐くのもこれが理由です。
心当たりがないのに激しく嘔吐するような場合は、例えば除草剤の撒かれた場所を散歩したなどで毒物を吸引したりする可能性もあるので、必ず獣医さんの診察を受けましょう。

ストレス性の嘔吐

例えば
・いつもと違う環境のところに行った
・(病院が苦手な子が)病院に行った

など外部の環境等のわかりやすいストレスであれば飼い主さんも判断しやすいのですが、
・春や秋の季節の変わり目に体に大きなストレスがかかった
などの場合も少なくありません。
特にパピーやシニアの場合は注意してください。

季節の変わり目の記事を書いていますので併せて参考にしてくださいね。

季節の変わり目は犬だって調子悪い!対策をまとめました

嘔吐・下痢をした時に気をつけること

ミネラル分を補給してあげよう

人間もそうですが、嘔吐や下痢は体内からミネラルを含んだ水分が大量に出てしまうため、そのあと補うことが必要となりますので、スポーツドリンクを垂らしたお水を少しずつあげてください。
※吐いた後は胃が弱っています。お水は少量ずつ数回に分けて与えてください。

休養させよう

ケージで寝るビーグルパピー
ケージでぐうぐう…。
普段からオンとオフを教えてあげると
休養してくれやすいです。

水分補給をさせた後はしばらく休養して体力を回復してあげましょう。
嘔吐や下痢は大変体力を消耗するのと(特に嘔吐は相当体力を使います)、胃や腸が非常に疲れているので回復のための時間が必要だからです。
休養してくれないような活動的な愛犬は無理に休養させることはできませんが、放っておくと家の中で暴れたりするような子は落ち着くためのトレーニングをしておくことをお勧めします。


今は2月、そしてこれからどんどん暖かくなり、気候の変動が激しい時期を迎えます。
愛犬の様子をよくみて「ちょっとおかしいな」と思ったらケアしてあげたいですね。

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web担当成井のプロフィール写真

テキスト:web担当 成井徳子
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。

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