「待て」を覚えることのメリットと教え方!
カテゴリー:トリック・芸・遊び, 訓練・トレーニング
投稿日:2022年08月31日

愛犬を迎えたらいろんなことを教えたいと思いますよね。
なにしろ、犬はみんな天才だから!
上手に教えてあげればなんでも覚えちゃいます。
ここでは、訓練の中で基本となるコマンドの中でも「待て」の教え方を説明します。

トレーニング方法はここでご紹介する以外にも、たくさんの種類があります。
今、トレーナーさんについている方はトレーナーさんの指示に従ってください。

「待て」のメリット!

危険回避

待ての最大のメリットは危険回避。
愛犬が突然リードを引っ張ったり、玄関から突然飛び出したりして事故につながってしまうことがあります。
そういう時に人も犬も安全であるように「待て」を教えます。

素敵な写真が撮りやすくなる


可愛いですね!
多頭でじっとするのは以外と難しいんです!

出典:写真AC

愛犬の素敵な写真を撮りたい…っていう時にこの「待て」を教えると、キラキラお目目の可愛い写真が撮りやすくなります!
いつも同じ仲間と写真を撮る場合は、みんなでコマンドを統一して合同練習なんていうのも楽しくていいですよ!

愛犬との絆が深くなる

それから個人的に待てのメリットだと思うのが、飼い主さんとの絆が深まることです。
例えば、他の犬のところに行きたい!という時に走り出してしまい、飼い主さんの「待て」で止まったとしたら、他の犬よりも飼い主さんの待ての方が愛犬にとって魅力的だし大切だと思ったからだと思います。
そんな関係に、私はなりたい!!

それって本当に「待て」?「待て」できてる?

ここでかなりの方が「うちの子、待てできます!」って言うと思います。
でも、それってもしかして「待て」できたことになってないかも…?

うちの子「待て」できますよ!と言う前に…

例えば待てができるのはご飯の前や、おやつがある時限定ではないですか?
そうしたらこれまでやったことのないシチュエーションで試してみてください。
お散歩中など、愛犬がまったく予期しない時に「○○(愛犬の名前)、待て!」って言ってみてください。
できれば多分OK!でも…できない子がきっと多いと思います。

なぜ「待て」ができないの?

ご飯の時はできるのに、そうでない時はなぜできないか…と言うと、答えは簡単。
愛犬にとっての「待て」は「ご飯が目の前にあって『待て』と言われた」と言う状態。
つまり肝心の「待て」以外にも条件がついてしまっているのです。
そこで純粋に「待て」と言う言葉だけに反応してもらうためのトレーニングを始めてみましょう!

トレーニングの基本をおさらいしよう

慣れないことはまずは家の中で!

どのトレーニングにも言えることですが、最初は必ず落ち着くことができ、誘惑の少ない家の中で行ってください。

トレーニングは楽しくね!

トレーニングをしていると、人の口調がついついきつくなってしまったりすることがあります。
これは「やらせなくちゃいけない」という気持ちからきているのだと思いますが、トレーニングは楽しい遊び!とにかく楽しい気持ちでやりましょう。
愛犬も「しぶしぶ指示に従う」よりも「喜んで言われた通りにする」方がずっとモチベーションを維持できるし、お互い楽しく練習できますよ!

用意するもの・こと

用意するもの:トリーツ

愛犬が大好きなオヤツかオモチャをポケットの中に忍ばせてください。

用意すること:コマンド

それから「待て」のコマンドと、トレーニング終了を知らせる「よし」「OK」などの解除コマンドを決めてください。
すでに待てなどの言葉を使っていて、それが他の行動とセットになっており、やりづらい場合は違うコマンド(ステイ、ウェイトなど)にするのも良い方法ですよ!

※今までのものを変えるよりも、新しいことを覚える方が犬にとっては楽しいし簡単です!
※解除コマンドは「人と遊ぶ・指示に従う」ことからの解放のために使います。ここで決めたら、普段からいろんな場面で使ってみましょう。

「待て」のトレーニング、スタート!


「ウェイト!」と言った瞬間の写真。(我が家は英語にしています)
尻尾を細かく振り、集中していることがわかります。
この後解放するまではこのままで頑張ってもらいます!

1.愛犬との「トレーニングモード」にする

くつろいでいる時にいきなりお願いしてもうまくいきませんから、最初は必ず「これからトレーニングするよ!」ということを教えてあげましょう。
愛犬の名前を呼び、愛犬があなたに興味を持ち意識を集中するようにします。
この時にトリーツを見せたり使ったりする必要はありませんが、なかなか集中できないような時はトリーツであるおもちゃで少し遊んだりオヤツを少しあげたりしてください。

愛犬があなたに集中してくれたら「トレーニングモード」に入った証拠。ここからトレーニングに入ります。

2.待て!と言って止まったらすかさずトリーツ!

待て!と言ってみてください。最初は大きめの声で、でも怒鳴らず楽しい声で。
愛犬はちょっと驚き、そのままの姿勢で止まると思います(まずはこの「そのままの姿勢で止まる」と言うことが重要!)。

3.解除コマンドとトリーツで解放!

一瞬でも止まったら「よし」などの解除コマンドを言いつつ、すかさずトリーツを投げてあげてください。トリーツがオモチャの場合は一緒に遊んであげてくださいね。

待て!と言って止まらなかった場合は、手のひらを愛犬に向けて「待て」と言ってみてください。ほとんどの場合は、これで止まると思いますよ!
手のひらで止まった場合は、徐々に手のひらを抜いていき、コマンドだけで待てるようにしましょう。

4.待ての時間を少しずつ長く…

2.を何度か繰り返すと、愛犬は「待て、で一瞬止まったらトリーツをもらえる」と言うことを理解します。
ですのでこの「止まる」と言うことがしっかりできたら、待て!で1秒止まってくれたら解除してトリーツ、次は2秒止まったら…と、ほんの少しずつ伸ばしていきます。

5.屋外などでもやってみよう

止まれるようになってきたら、お散歩中など屋外でもやってみましょう。
もし、まったくコマンドに反応しないことがあったらお家の中のトレーニングをひたすら続けましょう。
少しでも待てたら大成功!!たくさん褒めてトリーツをあげましょう!
こうして、どのような環境でも「待ては待つんだな」ということを覚えていきますよ。


待ては基本のコマンド。ぜひ愛犬と一緒に楽しく学んで覚えていきましょう!
楽しくやっていればいつの間にか身に付いちゃいますよ!

メルマガでは、より詳しい犬暮らしに役立つ情報や盲導犬サポートSHOPの新商品のお知らせなどをお届けしています!
ぜひメルマガも登録お願いします!
→メルマガ登録はこちら←

web担当成井のプロフィール写真

テキスト:web担当 成井徳子
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。

Category

  • イベントアイコンイベント
  • プロジェクトアイコンプロジェクト
  • 著名人インタビューアイコン著名人インタビュー
  •  
  • 企業インタビューアイコン企業インタビュー

犬ぐらしコラム

盲導犬サポートSHOP

エルくんプラザ

メルマガ会員登録

採用情報

企業サポーター

日本盲導犬協会

ツイッター

インスタグラム