皆さまもご存知の通り、人間が食べることができても犬が食べてはいけないものはたくさん存在します。
例えば、チョコレート、タマネギ(ネギ類)、キシリトール、ぶどう、ナッツ類、アルコールなどなど…。
これらの中には中毒を起こすような、怖い食べ物もあります。
食べ物以外にも、石やおもちゃ、布などなど、いろいろありますね。
私の愛犬「ロン」が子犬の頃にお散歩中にタバコをくわえようとして、ひやっとしたこともありました。
アメリカンコッカースパニエルの「ロン」と菜の花。
お花の中にも気をつけるものがあります。
今回の記事の後半に説明がありますよ。
もし愛犬が食べてはいけないものを口にしてしまったらどうすればよいのか。
口にしないためにはどうしたらよいか?ということを今回はお話していきます!
お散歩中に犬は匂いを嗅ぎます。
匂いを嗅ぐのは犬の大切な仕事です。
でも、そのついでにパクッとしないように
しっかり見ていてあげましょう。
食べてしまった時の対処法について
1:食べてすぐの場合
口に入れた直後でまだ飲み込んでいない場合は、その場で吐き出させるのが一番です。
ただし、飼い主さんが慌ててしまうと、愛犬も焦って飲み込んでしまう場合もあります。
落ち着いて、愛犬の口の中に手を入れて物を取り出しましょう。
2:飲み込んでしまった場合
飲み込んでしまったら、かかりつけの動物病院に連絡しましょう。
まずは電話で誤飲したことを伝え、指示を仰いでください。
その際伝えることは3つ。
・何を食べたか
・どのくらい食べたか(量)
・いつ食べたか(食べてからの経過時間)
です。
できる限り詳しく伝えることで、獣医さんの判断がスムーズになります。
冷静に、分かる範囲で伝えてください。
動物病院では、食べたものや時間、量等によって、吐かせる、胃洗浄などの処置を行います。
固形物であれば便として出るまで待ったり、場合によっては手術での処置等も行われます。
誤飲事故を起こさないための予防法について
愛犬の居室に危険なものを置かない
屋内の誤飲事故が起きる理由は「そこに誤飲するものがあるから」です。
犬に「これは危険だからダメ」と言っても通用しないので、愛犬が過ごす部屋には危険なものを置かないようにしましょう。
具体的には
・キッチンには侵入できないようにする
・薬やサプリメントなどは他の部屋に置き、飲むようにする(床に落とすなどのリスクを避けるため)
・テーブルの上に食べ物などを置きっぱなしにしない
・愛犬から目を離すときはケージやクレートに入れる
などです。
散歩中に、落ちているものを拾い食いさせない
お散歩中に何か落ちていてうっかり…ということもよくありますので、拾い食いをしないように散歩中の愛犬をよく観察しましょう。
愛犬が口にしそうなものを置きっぱなしにしない
オモチャを飲み込んで手術になってしまうケースは少なくありません。オモチャでなくても愛犬が好んで口にするものは部屋の中に置きっぱなしにしないようにしましょう。
メガネやテレビのリモコンなど、かじり壊して部品を飲み込んでしまうという事故はよく耳にします。
お花や草にも気をつけよう
ミックス犬の「さくらちゃん」。
お花と愛犬の写真は素敵ですが
口にしないように気をつけて。
草などを食べたがる犬は少なくありませんがこれも注意が必要です。
人間が愛でる美しい花の中には毒性のあるものがあります。アジサイや水仙、ユリの花などがその代表格。他にもいろいろありますのでお花を食べさせるのはやめましょう。
また、場所によっては除草剤を撒いていることがあります。除草剤で中毒症状を起こす犬もいますので草などをなるべく食べさせないように気を付けましょう。
食べ物でないものをガジガジ噛んだりする理由のひとつに「退屈だから」ということがあります。
愛犬に退屈させないように、お散歩に連れて行ってあげて、頭も身体も使って心地よく疲れてもらいましょうね。
テキスト:通販部マネージャー 岩間