「うちの子食糞しちゃうんだよー(汗)」という方のお話をお聞きしても「結構いるんだなあ…」とまったく他人事だった数年前。
その当時はまさか自分が当事者になるとは思っていませんでした。
だから初めて食糞を見たときは本当に衝撃でした!
「あー、これからこれをやめてもらうための対策を講じないといけないんだ」と、重ーい気分になったのを覚えています(笑)。
まだ完全に治ったという状態ではありませんが、今回はそんな私の体験をご紹介させていただきます。
食糞対策をするときはトイレの環境も大切。
ケージ内トイレは食糞しやすい環境です。
できればケージの外にトイレを用意しましょう。
そもそも食糞をする理由って何?
ネットで検索するといろんな情報が出てきますね。以下のようなものが代表的です。
①未消化のウンチが出てくるから。消化の良いご飯にしよう
②ご飯の量が不足している、栄養が偏っている
③寝床、巣穴をきれいにしたいから(排泄物を片付けたい)
④ウンチをオモチャのように捉えているため
⑤食べたら美味しかった
上記のうち①②はほとんどがパピーの時の対策ではないかと思います。
また①②の対策として「ご飯を変える」というものがありますが、ご飯を変えて食糞が治ったという話は聞いたことがありません。
なので成犬の食糞では実際の理由としては③④⑤が満遍なく含まれているという感じがします。
でも本当のところは人間にはわからない!
でもでも「なんでウンチ食べちゃうの?」って愛犬に聞いても答えてくれないので、本当の理由は人間にはわかりません。
そして食糞は「犬の自然な行動」ですからそう簡単にやめさせることも難しいのです。
他のワンちゃんのウンチを食べちゃう子は気をつけて
特に多頭飼いの場合は同居犬のウンチを食べてしまう子もいます。
そういう子は屋外で他の犬のウンチを食べるようなことがないように気をつけましょう。
うっかり他の犬のウンチを口にして寄生虫や伝染病などがうつってしまう可能性があります。
食糞のコントロールは難しい!
食糞の原因は本当に様々で、多くの場合はパピーの時にやっていても成犬になると卒業します。
でもやめない子はやめないですね…。
うちのシェルティもそんな犬です。
はい、私が今回の主役です!(キリッ)
トイレをなかなか覚えられなかったこの子です。
ひとつ付け加えておくと、この子はとてもたくさんのことを覚え、様々なことができます。
ですから頭が良いとか悪いということでは全然ないのです。
(だからこういうことで悩んでる飼い主さんは心配はしないでくださいね)
食糞の対策…と言っても普通のことしかないです(笑)
先住犬が食糞とは無縁な犬だったのでとても悩みましたが、まず「食べる機会を作らない」ように「したら回収する」を徹底しました。
苦いスプレーをかける方法も試してみましたが全然ダメでした。
唐辛子をかける、食糞防止サプリメントなどの方法も聞いたのですが、さすがに口に入るものなのでやりませんでした…。
なので「こういう子なんだ」と割り切り、現在まで続けているのが
・したらすぐに回収する
・回収しながら褒めてトリーツ
を繰り返すことです。
したらすぐに回収と言っても、24時間愛犬に張り付いているわけではないですから、目を離した隙に食糞することはしょっちゅう。
でももう気にしない、と心に決めました。
食糞しなくなってきたー!?
そしてごく最近。
仕事をしている私のところに嬉しそうな顔をして寄ってきました。
「?」と思ってトイレシートを見ると茶色い塊が。
しかもかじった形跡がない…!?
「お口くんくんさせてー」と言ってくんくんしても臭くない!
これは食べてない!やった!やった!
「えらいねー!!ウンチしたの!!」と言いながらオヤツをひとかけら上げました。
人も愛犬もとっても嬉しい瞬間です!苦節4年弱です!(笑)
愛犬が「何か」に気づいた!
愛犬は「何かに気づいた」のです。
これまでなぜか不思議なタイミングで褒められてトリーツをもらえていたけど、なぜだかわからなかった。
でもここにきて「これかな?」ということに気づいてくれたのです。
この「気付く」ということは非常に重要なことなので、このコラムでも時々書いていこうかなと思います。
でも愛犬が何に気づいたのかはわかりません
愛犬は何かに気づいたと思いますが「食糞をしなければトリーツがもらえる」とは思っていないでしょう。
おそらく「ウンチをしたらトリーツがもらえる」ことに気がついだのだと思います。
そしていい気になって人がトリーツをあげるのを忘れてしまったら、この子はまた自然に普通に食糞をするようになると思います。
それがこの子が意識せずにやっている自然な行動なのですから仕方がないのです。
だから、愛犬と自分の快い状態を継続させるために、まだまだ頑張って食糞のトレーニングを続けます!
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。