愛犬と暮らしていて、愛犬のあくびを見たことがない方はあまりいないと思います。
それほど犬はよくあくびをします。
あくびがカーミングシグナルであることは、多くの方がご存知だと思います。
(眠いなど他の理由がある場合もありますが、犬のあくびはほとんどの場合カーミングシグナル だと言って良いでしょう)
今回はこのあくびについて、少し具体的に説明していきたいと思います。
写真撮るよー待て!まて!とかやってる時に
頻繁にあくびが出るというのもアルアルですね。
※今回は疾病に関するあくびの内容ではありません。元気がない、歯茎が白っぽい等体調不良が考えられる場合は獣医さんの診察を受けてくださいね。
あくびについてはこちらの記事でも説明しています。
カーミングシグナルに関する記事、こちらもご覧ください!
犬のあくびとは
犬のあくびはほとんどの場合カーミングシグナル、つまり「自分の気持ちを相手に伝えたり、自分に対して落ち着かせるために行う」行動です。
相手の行動で自分が緊張したり不安になったりした時に行うことが多いです。言葉にしてみると
・(自分に対して)「なんか不快だなあ」
・(相手に対して)「それ、やめて欲しい」
・(自分に対して)「なんか怖い」
などが挙げられるでしょう。
あくびをしてもやめてくれない場合は…
あくびをしてもそれに気づかず、ずっと嫌がることをやり続けていると、愛犬はもっと強い行動に出ます。
つまり、相手を威嚇したり、そこから逃げ出したりすることになります。
こうなると、強い信頼関係で結ばれている相手でなければ「相手のことを好ましく思う」ことが難しくなり「仲良くなるより一線を引いた方が良い相手だな」と感じます。
犬はどんな時にあくびをする?
犬があくびをする時は、それはもうあらゆる時にあくびをする可能性があると言っていいのですが、例として以下のような状況があります。
(犬にもよりますが以下は実例です)
(1)犬同士の挨拶の際に相手の犬が執拗に嗅ぎ続けた
(2)ドッグランで相手の犬がちょっかいを出し続けていた
(3)飼い主さんが怒っていた
(4)飼い主さんが何度もお手をやらせていた
(5)飼い主さんが抱っこをしていた
(6)飼い主さんが撫でていた
(7)飼い主さんとのボール遊びの途中であくびをした
…とまあ、枚挙にいとまがないぐらいあくびが出るシーンは多いです。
ここで「えっ?」と思った飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
「抱っこをしていた、撫でていた?そんなの考えたことなかった」っていう方もいらっしゃると思います。
愛犬と仲良くなるためにカーミングシグナルに気付こう!
抱っこや撫で撫で、遊びなど、または飼い主さんがしたいからすることは多いと思います。
でも愛犬がそれを喜んでいるかどうかはまた別な話ですよね。
なので、ちょっと自らの行動を見直してみませんか。
そのためには愛犬が「どんな時にあくびをするか」を見極めるのがとても大切です。
あくびをしたらその行動はやめてみる!
例えばいつもの行動をしてみます。
小型犬の飼い主さんであれば、愛犬を抱っこするという方はとても多いですよね。
その「抱っこをする」行動の前の「愛犬に抱っこをするために近寄る」というところから意識してみましょう。
また、中・大型犬であれば、近寄ってしきりに撫で撫でする飼い主さんは多いかと思いますが、撫で撫でしている時に愛犬があくびをしないか確認してみてください。
あくびをする以前に逃げることも…
上に挙げた例で、飼い主さんが近寄った時に逃げていく愛犬もいると思います…。
中には「楽しくて追いかけてもらう遊びを始める」という愛犬もいるかもしれませんが、そうではなく「嫌です」という意思表示であることが大半です。
嫌がることをやめてみよう
あくびをしたり逃げたりと、愛犬が「嫌だ」と意思表示をしていることは一旦やめてみましょう。
どうしてもやらなければいけない時は、オヤツをあげたりなど「どうすれば愛犬にとって楽しい体験になるか」を考えてみましょう。
これを始めると一時的に愛犬と距離を置くことになりますが、我慢してみましょう。
絶対に愛犬との関係は良くなっていくはずです。
そっと寄り添える関係。
犬と人の理想の関係。
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あくび、そしてそれ以外の普段のカーミングシグナルについて説明しました。
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ドッグランでトラブルを起こさない、遭わないようにするために。
耳の動きで犬の気持ちがわかる。耳と身体での心の読み方をまとめました。
そして、愛犬とより一層仲良くなるために、愛犬の気持ちを大切にしようという記事です。
私が自分の愛犬の心を大切にできているかといえばまだまだです。
毎日あくびを見ているような気もします…。
それでもこういう記事を書くことを通じて、もっと愛犬の心を大切にし、愛犬とのより豊かな生活を目指そうと思います。
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。