ハンドシャイって?ハンドシャイを治そう!
カテゴリー:問題行動, 犬の気持ち
投稿日:2021年06月24日

ハンドシャイとは「人の手が怖い、苦手」という状態です。

人の手を怖がることは犬との生活にいろんな支障をきたします。
何より犬自身が人の手にビクビクするのはかわいそうなので、日常生活で直してあげましょう。

下の方から触ってあげるのがコツ、の犬の画像
モデルはアメリカンコッカースパニエルの「ロンくん」。
こうやって下の方から触ってあげるのが良いですよ!

ハンドシャイの原因について

人の手を怖がるのにはいろんな原因があります。
昔はしつけのために叩いていたらハンドシャイになった…ということもあったようですが、最近では犬を叩く人はまず見ませんね。
でも、普段のちょっとしたことでハンドシャイになってしまうのです。

びっくりして手が怖くなっちゃう!

一番よくあるのが、突然乱暴に触れられること。
例えば頭をなでようとして上の方から覆いかぶさるように手を持っていくと怖がる犬はとても多いです。
それからガシガシなでられるのが好きじゃないのに強くなでられて手が苦手になるケースもあります。
また、音響シャイ(音が苦手)なワンちゃんは手を叩いた時の音が怖くてハンドシャイになってしまうこともあります。
本当に、私たちが気付かないところで犬たちはいろんなことを感じているのですよね…。

これまで大丈夫でもなってしまうことがある

「うちの子はハンドシャイじゃない、手を怖がるようなことはないから大丈夫!」と思ってる方も多いと思います。
でも、
・なでられている時に嫌な音がした
・突然知らない人が触ってきてびっくりした

などの経験で急に手を警戒するようになってしまうことがあります。

「実は怖がってる」ということも!

また、人間は気付かなくても、実は手をちょっぴり怖がっているケースも意外と多いものです。
この場合は手を近づけると
・尻尾が下がる
・様子を伺うように上目遣いに手を見つめる
・手から離れるように後ずさりする

などの行動をとったりします。
愛犬をよく観察してあげましょう。

特に怖がるのは、こんなところ!

触られることを怖がる体の部分はいろいろですが、一番代表的なのは「頭」です。
他の生き物も総じてそうですが、頭の上からきたものは基本的に「敵」であり警戒の対象となります。
(母犬と仔犬のような例外的な関係もあります)
でも、人はついつい、ワンちゃんの頭をなでようとして手を出してしまうことがありますね。
これが犬には結構怖いんです!
そしてこのような体験が幾度も重なると「嫌な体験」として刷り込まれ、頭部のハンドシャイになってしまいます。

その他にもお腹の下や肉球、尻尾など、急所となりやすい部分を触られるのを好まない犬は多いです。

どこを怖がるかは個体差があるので、愛犬を触るときによーく様子を見て、ちょっとでも嫌そうな様子を見せたらそれ以上触るのはやめておきましょう。

ハンドシャイを克服する方法

ハンドシャイを克服し、人の手を好きになる方法はいろいろありますがここではその一部を説明します。

おやつをあげながら愛犬をなでる

片方の手でおやつをあげながら、もう片方の手で愛犬をなでてあげましょう。
触られるのが苦手になってしまっている場合はバレない程度に見えないところを触れるのが基本です。
そのうち「手が触れてるなー」という認識はしてくるので、そこから徐々に触り方を変えていきます。

おもちゃで遊びながらさりげなく触る!

大好きなおもちゃで遊んでるときは我を忘れているので、例えば引っ張りっこをしながら体の脇に触れる、ボールを受け取るときに顔まわりを触ってみるなどすると良いですね。
顔まわりを触るときは最初は顎のあたりだと抵抗がないですよ。

ロープ遊びをしている犬の画像
引っ張りっこをしている時に触るのは
意外と抵抗がなかったりします!

この場合も本当に徐々に、触る時間を長くしていくなどしていきます。

眠い時になでてみる

愛犬がぐっすり寝ている時がチャンス!
そーっと触って、力を入れずに毛並みに沿ってなでてあげましょう。
そのうち「なでられるのが気持ち良いこと」になってくれれば最高です!

小さなお子さまとの触れ合い方

お散歩中にお子さまに「ワンちゃん触らせてくださーい!」って言われて、なでなでしてもらうこと…ありますよね?
実はこれ、犬にとっては結構難易度の高いことなんです!

なぜなら、子どもは大人と違って加減がわからないし、面白いことが大好き!
急に手を出してきたり強い触り方をしたり、肉球を触りたがったり抱きかかえてみようとしたり…そういうことが犬にとっては怖いことになってしまいます。

だから、ハンドシャイのトレーニング中はちょっと待ってもらうか、触れ方をお願いしてみましょう。
「この子は今ちょっと怖がりさんだから遠くから見てね」
「ワンちゃんは小さいから下の方から触ってあげてね」

って言えば分かってもらえるはず!
こういう時は、お子さまにも犬との接し方を学んでいただけるいい機会になりますよ!

人間の手は毎日のように愛犬に触れるものなので、「触ってもらえた、うれしい!」って思ってもらえたらお互い幸せですよね。
そうなれるように日々、私も愛犬の様子を観察して喜んでもらえるように頑張ります!

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web担当成井のプロフィール写真

テキスト:web担当 成井徳子
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。

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