それって本当に「犬の問題行動」?改めて考えよう
カテゴリー:問題行動, 犬の気持ち
投稿日:2021年10月01日

「これって問題行動じゃない?」「ちゃんとしつけできてる?」…。
愛犬の行動が気になる時「問題行動だ」って思うことありますよね。
しつけに悩んでいる人ってものすごく多いというか、飼い主の数だけ、愛犬の数だけしつけの悩みがあると思います。
育犬ノイローゼなんて言葉も使われるほど、皆さん悩んでます!
このコラムでも「問題行動」という言葉を使うことがしばしばあります。
では問題行動って一体何?どこからが問題?っていうと、一言では言い表せないですよね。


ミックス犬の「さくらちゃん」。じゃじゃーん、衝撃的な写真!
愛犬はいつも「いい子」でいるわけではありません。
だって生き物なんだから。

犬の問題行動は「人に都合の悪い行動」

問題行動と言われる代表的なものにはこのようなものがあります。

・(人や犬を)咬む
・吠える
・飛びつく
・お散歩で引っ張る
・指示に従わない

などなど…
でも問題行動って、犬にとっての問題であることは少ないです。
人にとって「困りごと」になるので「問題行動」となるんですね。

「他人にとっての『問題』」と「自分にとっての『問題』」

問題行動については大きく分けて
・「他人にとっての『問題』」つまり他の人に迷惑を掛けてしまう行動
・「自分にとっての『問題』」つまり自分が困る行動

となります。
人に飛びついて危ない、吠えがひどくて近所から苦情がきた…というのであればなんらかの対策をした方が良いですね。
でも、留守中に家の中を荒らしてしまうなどであればそれほど神経質になる必要はないかもしれません。
問題行動は「他人に大きく迷惑をかける行為」と考えましょう。
そうすれば結構気が楽になります!

犬の問題行動は犬の性質も原因のひとつ!

以下に問題行動などと言われることをいくつか書き出しました。

吠えって問題行動?

犬はその昔、人とともに生活を始めた頃、外敵が来たことを人に知らせたり、追い払うために「吠える」ことが大切な仕事でした。
その後犬にさまざまな仕事を求める際も「吠える」能力を利用してきました。
例えば、猟犬が獲物を追う時に人に知らせるため。牧羊犬が羊などを追うため。
お仕事をするためにどんどん「吠える」能力を強化されてきたのです。

でもここへきて、突然「吠えるのは迷惑」と言われてしまった犬たち。
こう考えるとちょっとかわいそうです…。

家庭で飼われている愛犬なら、多少吠えても寛容になれそうですね。

例えば、マンションの室内で吠える声が響いてしまっても、お隣さんはそうでもないかもしれません。
近隣の方にご挨拶がてらお話を聞いてみるのも良いかもしれません。

お散歩で興奮しちゃう

お散歩で興奮しちゃうハイパーな子は小型犬を中心に多いですね。
でも人間だって、おとなしい子から活発で落ち着きのない子までたくさんいます。
人間はおとなしい子だけが評価されるのでしょうか?違いますよね!
活発な愛犬はお散歩中にボール遊びを加えたり、室内遊びで脳トレをしたりすると気持ちよく疲れてくれます。
脳トレに関する記事はこちらをご覧ください。

脳トレのススメ:頭を使うことってすごく大切!

また、ドッグスポーツなど夢中になれるものを見つけてあげるのも素敵ですね!
活発な愛犬だからこそできることがあります。


ミックス犬の「さくらちゃん」とパパ。
犬はこのように、人と何かをすることが大好き!
人と共同作業をすることで満足度も高まります。

おトイレをなかなか覚えない

トイレトレーニングは人間側の教え方ももちろんありますが、すぐに覚える子もいればなかなか覚えない子も実際にいます!
例えば我が家は、先住犬は1週間かからずに覚えましたが、二頭目は1ヶ月かかりました。
これって、人間の赤ちゃんのおむつが取れるタイミングの違いに近いような気がするんです。
赤ちゃんの成長って本当にまちまちですよね?

さらに、二頭目は、トイレをわかっているのにその横のジョイントマットにおしっこしたりします。
トイレが汚れていない時にもするので、何か彼女なりの理由があるのでしょうけれど、言葉が話せないので確認するすべはありません。
お出かけ先での失敗は今のところないので、私は許容をしています。


アメリカンコッカースパニエルの「ロンくん」。
お散歩中の引っ張りは全部ダメ…?
いえいえ、「向こうにぜひ嗅ぎたい匂いがある!」のかもしれません。

「自分にとっての『問題』」は気にしない!

例えば人に飛びついてしまうのは、危険を伴うのであまりお勧めはできません。
でも飛びつきは愛情表現であることが多いですから、他の人に飛びつかなくても、その代わりに飼い主さんには飛びついて良い、などのルールを設けると愛犬により優しくなれます。


興奮して吠えちゃった、ピンポンで吠えちゃったなど、他人にとって問題でなければ、それが問題行動であるかは飼い主さん次第です。
部屋を荒らさせる場合はモノを撤収し、高級なラグなどは置かないなどすれば平穏な気持ちで暮らせますよ。

「問題行動」という言葉が一人歩きして、ちょっとでも困ったことがあると頭を抱えてしまう方が多いかもしれません。
でも、その行動がどれほどの問題なのかというと、その多くが実は大したことがないのかもしれませんよ。

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web担当成井のプロフィール写真

テキスト:web担当 成井徳子
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。

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