拾い食いは直せる?改善方法をまとめました!
カテゴリー:問題行動, 訓練・トレーニング, 食べ物・フード
投稿日:2023年06月09日

落ちているのものを食べてしまう子は多いですね!
拾い食いは食べてはいけないものを食べてしまう可能性がある上、心ない人が毒物を混入させるニュースなども聞きますので、拾い食いは絶対にやめてほしい癖のひとつです。
ここでは拾い食いの改善方法をいくつかまとめてみました。
「これだけやれば絶対直る」という魔法のような方法はないので、いろいろ試してみましょう。


飼い主さんの心ときっちりつながっていれば
拾い食いはきっと減ります!

なぜ拾い食いをするのか?

「食べ物がある=食べる」というのは生物として非常に正しい行動で、本能的なものです。考えてやっているわけではないということですね。
「飼い主さんからもらうものだけ食べる」といったような育て方を最初からしていない限り、自分の手が届くところにある食べ物は食べてしまうと思っていいでしょう。

なので
「食べ物が落ちていたら反射的に食べる」
のを
「食べ物が落ちていたら反射的に他のことをする=報酬がもらえた」
という行動にスイッチするのが基本です。

拾い食いをしやすい犬種

以下に挙げる犬種等以外は拾い食いをしないというわけではありませんが、特に気を付けたいということでまとめてみました!

超小型犬

まず小型犬は頭が地面に近いので拾い食いをする個体が多くなります。
中型犬、大型犬の場合はかなり頭を下げないと地面に顔が届かないのに比べ、ちょっと顔を下げるとそこに地面があるので当たり前と言えば当たり前。
また、地面に近いので匂いもすぐにキャッチできます。

セントハウンド(嗅覚ハウンド)や一部の鳥猟犬種、ダックスフントなど

6G:嗅覚ハウンド セントハウンド&関連犬種

セントハウンドはビーグル等が該当します。ビーグルは匂いを追って獲物を探す犬種ですから匂いを嗅ぎます。

8G:7グループ以外の鳥猟犬 レトリーバー、フラッシング・ドッグ、ウォーター・ドッグ

鳥猟犬も嗅覚を頻繁に使う犬種ですので、どうしても地面を意識する傾向にあります。

またダックスフントなども地面が大好き!
4G:ダックスフンド

地面にいる穴熊の匂いを追って探す犬種ですし、穴熊の巣穴を掘るというお仕事上、土を掘り返すような動作も好きなので、余計に地面と親和性が高くなっちゃいます。

食欲旺盛な犬種、個体


「口から生まれる犬種」と言われる(笑)
ラブラドール・レトリーバー。

ラブラドールレトリバーのような食欲旺盛な犬種も「食べ物が道に落ちている」ということが刷り込まれると常に道の上の匂いを意識することになります。
そしてレトリーバーは上記「8G:7グループ以外の鳥猟犬」に該当するので、さらに拾い食いの可能性が高くなってしまう犬種です。

拾い食いの改善方法いろいろ!

拾い食いの主な改善方法を以下にまとめました。

拾い食い改善トレーニングで大切なこと

これから紹介する方法にはご褒美が必要なものがいくつかありますが、このご褒美は愛犬が大好きなものにしてあげてください!
なぜなら、道端に落ちている食べ物は、突然目の前に現れた「特別なもの」であり、非常に魅力的に写っているのです。
その誘惑に打ち勝つぐらいのスペシャルなものにしてあげれば、「落ちている食べ物<もらえる食べ物、オモチャ」になり、愛犬にストレスがかかりにくくなります。

落ちているものをスルーしたらご褒美をあげる

これは拾い食い改善の代表的な方法で、様々なメディアで紹介されているためご存知の方も多いと思います。
①基礎トレーニングを入れておく
難しいものではなくアイコンタクトを十分に入れておきます。
②途中に食べ物を落としておく
まずは家の中でトレーニングを行うと思いますが、家の中にフードを落としておきます。
③フードのそばを通り過ぎる
愛犬にリードをつけてその近くを通ります。
その際、最初のうちは飼い主さんが手にオヤツを持って、なるべく愛犬にこれを見てもらいます。
④できたら褒めてトリーツをあげる!
食べずに通り過ぎたら褒めてトリーツをあげましょう。

お散歩中にマメにトレーニングをしよう

お散歩中に楽しいトレーニングや遊びをふんだんに入れましょう。
トレーニングにより「飼い主さんを強く意識し、地面の匂いへの意識を逸らす」ことで、結果的に拾い食いが少なくなります。

POINT!!
この時のトレーニングは、愛犬にとって楽しいものにしましょう。
「お勉強色」はなるべく減らし、愛犬が簡単なことをできたらすぐにご褒美がもらえるようにしましょう。
難しいことをやって愛犬にストレスがかかると、緊張して地面の匂いを嗅ぎ出し逆効果になることがありますよ!

「マテ」のコマンドを徹底する

道に食べ物が落ちていることを事前に飼い主さんが気づいた場合は「マテ」で愛犬を止めることも大切です。
近づいてしまってから「マテ」を言っても、頭の中が食べ物でいっぱいになってる場合もあるので、止めることができないかもしれません。
なるべくある程度の距離がある状態で行いましょう。

でも100%拾い食いをなくすのは難しい

人間であれば「落ちているものは拾って食べない」けれど、冒頭に書いたように犬は反射的に食べますし、飼い主さんが見ていないところであれば拾い食いの癖がある子は間違いなく口にしてしまうと思います。
ですので飼い主さんが見ていない時は、拾い食いができるような環境におかないことも大切です。


クンクン、匂いの探索は安全な場所で。
地面をチェックするのは飼い主さんのお仕事です。

お散歩中は愛犬から絶対に目を離さない!

拾い食いに限ったことではないですが、おしゃべりに夢中になったりスマートフォンを見たりして愛犬から目を離さないようにしましょう。
愛犬から目を離していると愛犬の方も「自分は見られていないな」と意識し、飼い主と犬のつながりが途切れ、望まない行動をする可能性が一気に高まります。


癖のある愛犬の飼い主さんには悩みの種の拾い食い。
でも「どれほど自分に意識を合わせてくれるか考えてみよう!」という気持ちを持てば飼い主さんもゲーム感覚で楽しくお散歩できますよね。
飼い主さんが楽しければもちろん愛犬も楽しい!
どうぞ気楽に、いろんな方法を楽しく試してみてください!

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web担当成井のプロフィール写真

テキスト:web担当 成井徳子
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。

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