読んでる方より書いてる本人の方が楽しいかもしれない「答えてみた」シリーズ第三弾です!
前回、前々回の記事はこちら、ぜひ併せてお読みください!
今回は犬の能力や生理現象について答えてみました!
犬も悲しい時って泣くの?
「泣くこと」で生き物にもたらすものっていくつかありますね。
(1)悲しい気持ちになる
(2)悲しい声を出す
(3)元気がない様子になる
(3)涙を流す
ほかにもありますがざっとこんな感じです。これについて犬がどうなのか簡単に書いていきましょう。
悲しい気持ちになる
愛犬と生活されている方ならご存知だと思いますが犬も悲しい気持ちになります。
これは主に社会生活の側面で現れ、例えば飼い主さんが不在にしていて寂しい等でこういう気持ちになります。
悲しい声を出す
「くうーん、くうーん」という「鼻泣き」に代表されるのが主に寂しい時の泣き声です。
寂しい時以外に「思い通りにいかない」時にもこの泣き方をする子もいますね。
なお、鼻泣きをしない個体もあります。うちのチビは鼻泣きをしません!
元気がない様子になる
「犬もうつ状態になる」というのはまだまだ根拠が揃っていないそうですが、実際に同居犬がいなくなったり、飼い主さんが変わったりして元気がなくなる犬たちの話はたくさん聞きますね。
これほど感情豊かな生き物なので悲しくなって元気がなくなるのは当然かなと思います。
涙を流す
…これはありません!
悲しい時に涙を流すのは大脳皮質が極端に大きい人間だけの反応だそうです。
潤んだ目でじっと…
いやこれって大抵、目にゴミが入ってるとかが理由です…。
人間の言葉が何個分かるの?
カナダのブリティッシュコロンビア大学名誉教授(心理学)で犬の研究第一人者のスタンレー・コレン氏によると犬は「165の言葉を理解できる」とのことです。
もちろんこれにも個体差とトレーニングの差がありますが、かなりの数の言葉を覚えているというのは生活をしていてわかりますね。
例えば普段の生活で「おやつ」「ご飯」「待ってね」「コラ!(コラって言っちゃいけないですぅ 汗)」「バイバイ」「行ってきます」など。
自分の名前や「お父さん(パパ)」「お母さん(ママ)」はもちろん覚えていますし、お友達の名前(『ポチくんが来たよー』なんていうと喜んだりしますね)も覚えています。
それ以外にトレーニングをしていればその用語を覚えます。
日常的にトレーニングをしていると圧倒的にたくさん覚えるというのは私の体験から感じますね。
「飼い主さんの言うことが大切で聞いた方が良い」という認識が強いからかなと思います。
犬にも相性はあるの?
これはありますね…「特定の犬種が苦手になる」というのはあるあるです。
身近な例なのですが、我が家のシェルティのことがとても苦手なワンちゃんがいます。
でもセーブル(茶色)のシェルティは問題ないとのこと。
この記事のアイキャッチ画像、左がセーブルの子、右がトライカラーの我が子。
よくよく聞いてみると、以前ボーダーコリーに追いかけまわされたのがトラウマになってしまっているそうです。
つまり「白黒っぽい毛の長い犬=怖い!」って認識しちゃってる様子…。
スタッフの愛犬も、小さな頃に大きな黒い犬に追いかけられた経験から、大きな黒い犬全般に警戒するようになってしまったとのこと。
こんなことにならないためにも、よそのワンちゃんの気持ちも大切にしましょうね。
それから多くの方が経験があると思いますが「たまにしか会わないのにすっごく仲がいい相手がいる」こともあります。
人間同士も単なる知り合いで親しいというわけでもないのに不思議…。
匂いが好きなのか波長が合うのか。なぜかわからないけどとにかく仲良しな相手もいたりします。
初めて会った時にとても楽しいシチュエーションで、その時の印象が強烈だったのかもしれませんね。
嗅覚ってすごいの?聴覚は?
嗅覚も聴覚も、人間に比べると格段に凄いです!
…というか人間が視覚と思考を頼りにしすぎて嗅覚と聴覚が発達しなかった(または退化した)とも言われています。
つまり人間よりも「嗅覚と聴覚において遥かに優秀」ということ!
日本警察犬協会のサイトから引用しますね。
犬の嗅覚
・酸臭:1億倍
・吉草根(きっそうこん)の香気:170万倍
・腐敗バター臭 :80万倍
・スミレの花臭:3000倍
・ニンニク臭:2000倍
日本警察犬協会の「犬の感覚器官」ページより
※「吉草根」というのは漢方に用いられる植物で、強い独特の匂いがあるそうです。
犬たちはかなり強い臭気の中で暮らしているんですね!
嗅覚といえば麻薬探知犬。麻薬探知犬の犬たちは麻薬の匂いを覚え、それを仕事に生かしています。
胃がん探知犬は、胃がんを引き起こすと言われているピロリ菌の匂いを、人の呼気や尿の匂いから探知するそうです!
このコラムでご紹介したノーズワークも少量のアロマの匂いを探し当てるゲームです。
犬の嗅覚は奥が深いです!
犬の聴覚
人間が聞こえない周波数の音もキャッチできます。
自然界に存在するいろいろな周波数の音の中から、犬は65~50,000Hz(ヘルツ)の周波数の音をとらえることができるといわれています。
人の耳は16~20,000Hzの範囲までといわれ、普段わたしたちが会話をしている周波数は200~4,000Hzで、周波数の多い方が高音として聞こえます。
これを利用したのが犬笛です。元は羊飼いが牧羊犬に指示を出すためのもので、人の耳には聞こえない高周波の音が出ます。
音を出せない環境でも使えるから便利なツールなのです。
広いフィールドでは特に、
シンプルで間違いのない指示が大変重要になります。
だから犬笛というツールはとても役立ちます。
もっとテンポ良くサクサク書こうと思っていましたが、結局色々と説明をしなければならずに中途半端に長くなってしまいました…。
短くまとめる能力がないのか(涙)。
精進します!
よろしければ「犬の素朴な疑問」をご質問いただければ嬉しいです。
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ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。