愛犬の問題行動を改善するポイントをご紹介します!
カテゴリー:問題行動, 犬の気持ち, 訓練・トレーニング
投稿日:2023年03月23日

愛犬の「こういう時困る!」…いわゆる問題行動っていろいろありますよね。
我が家は2号がとってもシャイで、突然の大きな音などに震え上がってしまいます。怖がりさんは「困った」のわかりやすい例ですね。

でも元気いっぱいで好奇心旺盛でも困ることをお聞きします。
例えば「散歩中に他のワンちゃんが気になって大変!」という例。
犬を見るとグイグイ行きたがってしまう子なんかは、他の犬が気になりすぎて飼い主さんが制御できず、お散歩どころではなくなってしまうこともあります。
落ち着いていて欲しい時もわちゃわちゃ…。

今回はそんな「怖くて困った、元気すぎて困った」に役立つポイントをひとつお伝えします!

※すべての問題行動に対応できるわけではありません。行動の改善が難しい場合はトレーナーさん等に相談しましょう。

これは絶対!というコマンドを決める!

愛犬との普段の生活で、いろんなコマンドを使っていると思います。
例えば「シット(お座り/座れ)」、「ダウン(伏せ)」などがその代表的なものですね。
「名前を呼んだらアイコンタクトをとる」というのもコマンドのひとつです。
このコマンドの中で、愛犬に絶対これだけはどこでもやる!というのをひとつ決めて欲しいのです。
ここではこれを「絶対コマンド」と呼びますね。
※「絶対コマンド」はここでつけた表現で、一般的なものではありません。


シットは基本中の基本コマンドだからやりやすくてオススメです!
ゲーム感覚で、いろんなところで楽しくやってみよう!

CHECK POINT!
この「絶対コマンド」は愛犬にとって非常に簡単で得意なものにしましょう。
犬には「難易度高いからすごい」と言った概念はありませんから(難しいことをやる=すごいは人だけが思うこと!)、どんなに簡単なことでも「成功した!」ということが自信につながってきます。

コマンドに従った時の愛犬の気持ち

コマンドに従っている犬は人に集中しています。
そして従うと褒められるので自信につながります。
その自信は心理状態の安定につながりますね。
心理状態の安定は落ち着きにつながります。

ただし、どんな状況でもコマンドに従ってくれるとは限りません。
人が困っているときは多くの場合「問題行動」というものが発生していて、愛犬が「聞く耳を持たない」状況に陥ってしまっています。

その時に使うのが「絶対コマンド!」

そんな時にぜひ使いたいのがこの「絶対コマンド」!
不安な愛犬なら自信を失い、興奮しがちな愛犬なら我を忘れてしまっている状態。でもこの「絶対コマンド」を使って従うことで、愛犬の気持ちが落ち着いてきます。

不安な愛犬は自信を持つ

怖いものがある時にうろたえ、警戒してしまうシャイな愛犬。
不安な時は「自分は弱い」と思ってしまう。つまりは自信がない状態です。
そこで、自信を持たせてあげるのがこの「絶対コマンド」!
飼い主のコマンドに従い、褒められることで、自分に自信を持ち、不安をある程度打ち消してくれます。

興奮しがちな愛犬は我に返る

他の犬などを見てテンションが上がり、ひとりではしゃいでしまう愛犬は、興奮状態で抑えることがとても難しいです。
そんな時にこの「絶対コマンド」を使うと、愛犬は必ず飼い主に一瞬でも集中するので、落ち着きます。
その落ち着いた瞬間を狙っていっぱい褒めてあげます! ←これが本当に重要!これまでないぐらい褒めまくってください!

興奮しやすい愛犬の落ち着かせ方などコラムでも取り上げているのでぜひ読んでくださいね。
(絶対コマンドに近いことも書いています)

興奮しやすい犬の落ち着かせ方!

他の犬と遊びたい!近付きたい!で吠えちゃう対策

慣れないライフジャケットを着た瞬間の不安な表情。
そんな時も「シット!」のコマンド。
不安な時に「できた!」という成功体験が愛犬の気持ちを安定させます。

ちなみに、この後の水遊びは大喜びでした♪

絶対コマンドのトレーニング!

…なんか物々しい感じなのですが、これ自体は全然難しくありません…。

Step1:コマンドを決める!

上にも書いたように、愛犬にとってとても簡単で必ず従ってくれるコマンドを決めましょう。
お座りなんかが多いと思いますよ!

Step2:普段と違う状況でコマンドを言う!

いつもご飯の前にお座り、おやつを手にもってお座りと言ってるのであれば、例えば何も手にしてない状態で「お座り!」と言ってみましょう。
ここでやってくれればこの先は簡単ですが、状況が違うとやってくれないこともあります。
犬は人と違って「状況が違うと理解できなくなる」のです。
なので、しばらく続けてみて、やってくれたらトリーツ!を繰り返しましょう。
※難しいようであれば愛犬が「わかってない」状態かもしれないので、少しトリーツを見せる等ハードルを下げて行っていきましょう。

Step3:状況の幅を増やしていく!

家の中でできたら外で、正面からだけでなく横からと、とにかくいろんな状況でやりましょう。
いつでもできる状況からほんの少しずつ、スモールステップで。
例えばお家の中、玄関先、そしてお散歩コースの公園、などなどすこーしずつ、レベルをあげていきます。

これを毎日しつこく繰り返していると、愛犬は「コマンドを聞いたから従う」というよりは「この音に自然に反応する行動」つまり反射的にやってくれるようになります。

そうなってくれたらしめたもの!
もう「絶対コマンド」になりつつありますよ!


慣れてくると不自然なことも自信を持ってやってくれます。
それもいろんな状況で行うことの醍醐味!
ここで大喜びしてあげると愛犬たちはますます楽しくなっちゃいます!

日々のトレーニングも大切にね

もちろんこの「絶対コマンド」が全てを解決してくれるわけではありません。
普段の環境馴致やトレーニングを続けて、そしていざという時に役に立つ絶対コマンドなので、日々の小さな積み重ねを大切にしていきたいですね。

以下の記事もぜひ参考にしてください!

興奮しやすい犬の落ち着かせ方!

他の犬と遊びたい!近付きたい!で吠えちゃう対策

ちなみに筆者の絶対コマンドは「シット!」「カム!」です。
不安な時などは「シット」、他のワンコの方に勝手に行ってしまいそうな時などは「カム」にしています。

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web担当成井のプロフィール写真

テキスト:web担当 成井徳子
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。

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