前回のコラム「毎日やりたい!犬のリンパマッサージ(前編)」はご覧いただけましたでしょうか?
人間と同様、犬にもマッサージはとても大切なので、ぜひ皆さまの愛犬に毎日やってあげて頂きたいと思っています。
こんな風に気持ちよさそうに受け入れてくれるのが理想ですが、実はそうでないケースも多々あります。
触られることを好まない愛犬やじっとしてられない愛犬など、そう簡単にマッサージできない子のなんと多いこと!
そこで、今回の後編では「普段のお手入れでマッサージをする」「徐々にマッサージをさせてくれるようにする」をご説明しますね。
マッサージできない愛犬はこうしよう!
ハイパーな愛犬は落ち着かないし、警戒心の強い愛犬はマッサージをしようとすると怖がるかもしれません。
そんな場合は、お顔の横を撫でたり、背中を撫でたり…とにかくたくさん撫でることから始めましょう。
「触られると嬉しい♡」を積み重ねていくのがマッサージを行うベースとなります。
「そもそも触られるのが好きじゃない子」も意外と多いので、そういう場合はオヤツをあげながら身体を触ったり、ボール遊びの受け渡しの時に顔に触れたり。
とにかく「楽しい時」に工夫して少しずつ触るようにしてみるのも効果があります。
今日からできることを少しずつやってみましょう^^
ブラッシング中にやってみよう!
ブラッシングなら毎日丁寧にやっています!という方なら、ブラッシング中にやってみましょう。
方法は、前回のマッサージの説明を頭の片隅に置いて、頭のてっぺんから末端に向けてブラシを優しくなぞっていくだけ。
リンパ節の場所も意識しながら行ってくださいね。
リンパ節については前回のコラムで説明していますよ!
ブラシとともに「指で触る」ことを意識して、ブラシに指を添わせてみると良いです!
時々ブラシなしで指だけで全身をブラッシングするイメージでやってみてください。
これが実は、マッサージへの第一歩です!
眠い時に撫でながらやってみよう!
最初はこんな感じで良いですよ♪
撫でられるのが好きな子なら、散歩や運動後の疲れている時、寝る前などに軽く撫でてみましょう。
この時に抵抗しないようであれば「触られるのが苦手な場所」も少し触ってみると良いです。
肉球とか!!
触られるのが苦手な場所はほんの少しずつ触れるようにしましょう。
「お、触れた触れた♪」って人間が調子に乗って犬が嫌がる…とならないように!
人間が「もう少し触りたいな」という気持ちは、明日に取っておいて。
「ワンコが気づかないうちにレベルアップしてる」がドッグトレーニングのキモです!
マッサージの嬉しい副産物♡
マッサージは愛犬の健康以外にも嬉しい副産物があります!
全身を触れる子になれる
「肉球を触られると嫌がる」「お腹を触られると…」と、特定の場所に触れられるのを嫌がる愛犬がいます。
マッサージで触れる子になっておくと、獣医さんやトリマーさんに体を預けてくれるようになってきます。
デンタルケアトレーニングになります!
歯磨きができない、お口を触らせてくれないという子のトレーニングにもなります!
お顔をマッサージするついでに軽く口を開けて歯に触れてみましょう。
これがスムーズにできることが歯ブラシの歯磨きへのステップです。
お口の中を触らせてくれない愛犬のための記事も書いていますのでぜひお読みください。
二回にわたりお届けしたリンパマッサージの記事、いかがでしたでしょうか。
「こんな内容を見たい、知りたい!」ということがありましたら盲導犬総合支援センターのお問い合わせからぜひご連絡くださいね。
ミニピン×チワワのミックス、シェットランドシープドッグと暮らす。
愛犬とドッグスポーツやディスクの大会に出場し、決勝進出も多数経験。
アクティブな犬との生活を楽しむ。