夏の犬の皮膚病予防とお肌ケア、ブラッシングが大切!
カテゴリー:お世話・お手入れ, 健康対策, 匂い・衛生対策
投稿日:2019年07月01日

(2019年7月1日公開/2023年4月26日更新)

近年の温暖化等による気候変動で、日本の気候は亜熱帯並みだと言われるようになりました。
真夏の凄まじい猛暑、スコールのような豪雨、そして高い湿度。確かに南国みたいな気候ですね…。

夏の皮膚病予防、ブラッシング記事の水遊びの写真
楽しい夏の水遊びの後も、ちゃんとお手入れだよ!

高温多湿の日本の夏はワンコにはツライ!

「日本犬は日本の気候に馴染んでるのでは?」と疑問に思う方もいらっしゃいます。
確かに柴犬などの和犬は日本原産ですが、もともと山間部に暮らしてきた犬種。
ダブルコートのあの分厚い下毛は防寒にはとても効果がありますが、熱を溜め込んでしまうので暑い気候には向きません。
(冬毛から夏毛に生え変わりますが、とても今の日本の暑さには適応できません!)

また、洋犬のほとんどはヨーロッパ、日本よりも寒い国々が原産なので、日本の暑さはかなり辛いです。

つまり、すべての犬は日本の暑さはダメ!だと思って間違いないでしょう。

夏の暑さと湿度は皮膚病の原因になります

犬の皮膚は人間よりもとても薄く、毛で覆われているので、皮膚自体のバリアも人間よりも弱いです。
(人間の皮膚はむき出しになっているのが前提なので結構強いのです)
高温多湿な状態は様々なバイ菌が好む環境。ワンコの被毛に汚れや死毛が溜まるとバイ菌の温床になりますし、蒸れていると皮膚表面のバリアも弱くなりますので、皮膚疾患のリスクが高くなります。
ですので、被毛のケアを行い、皮膚疾患の予防をしてあげましょう。

被毛、皮膚の代表的なケアには
(1)ブラッシング
(2)マッサージ
(3)シャンプー

の3つの項目がありますが、今回は一番大切な(1)ブラッシングについてご説明いたします(と言いつつ、ちょっとだけマッサージにも触れています)。

さくらのブラッシングセットの写真
シリコンブラシと豚毛ブラシを使ってるよ!スプレーも欠かさずにね!

ブラッシングで皮膚を清潔に!

ブラッシングは、人間で言うと「髪のブラッシングとシャンプー」に匹敵し、大きく分けると次の二つの目的があります。
・被毛のゴミや汚れ、死毛を取る
・皮膚の汚れを取り、新陳代謝を促す

「短毛種は一週間に一度で良い」と言われたりしますがそんなことはありません。
短毛種の方が毛の抜け変わりのサイクルが早い場合もあるので、常日頃のお手入れはやはり重要ですから、なるべく毎日ブラッシングしましょう!
これからの季節は、ノミやマダニの心配もありますが、毎日のお手入れ習慣で発見することもできますよ!

被毛の種類でブラシを選ぼう

被毛の種類や目的によってブラシも変わって来ます。
長毛種であればスリッカーブラシやコームなどでゴミを取ったり毛のもつれを取ったりしましょう。

被毛ごとのブラッシング道具を一通り紹介しています!

【特集】ブラッシング道具を一挙ご紹介!

スリッカーブラシの詳しい使い方はこちら1

スリッカーブラシって何?使い方について知ろう!

ラバーブラシの詳しい使い方はこちら!

短毛も長毛も!ラバーブラシ(シリコンブラシ)使い方コツまとめ!

どんな被毛でも使えるラバーブラシ(シリコンブラシ)!

ラバーブラシはどんなワンちゃんでも使える優れものです。
製品によって硬さや触り心地が異なりますが、こちらはとても柔らかく皮膚に優しいので、支援センターオススメです。

ラバーブラシ(シリコンブラシ)の使い方はこちらをご覧ください!

短毛も長毛も!ラバーブラシ(シリコンブラシ)使い方コツまとめ!

ラバーブラシで気をつける点
ラバーブラシは使い方で気をつける点が幾つかあります。
・「軽く優しく」使う
面白いほど毛が取れますので、ついつい過剰にブラッシングしてしまうことも。
健康な皮膚や毛にダメージを与えないように、優しく優しくブラッシングしてくださいね。
・毛並みに沿ってブラッシング!
毛並みに沿ってブラッシングをしましょう。
毛並みに逆らって使うとワンコが痛い思いをしたり、また被毛が擦り切れてしまったりすることがありますので気をつけましょう。
・磨耗してきたら買い換えましょう
頻繁に見ていると気がつきにくいのですが、長く使っていると結構磨耗してしまいます。
ブラシの突起の部分を観察して、凸凹がなくなって丸みを帯びていたりした場合は、すぐに買い換えましょう。
磨耗したブラシを使い続けていると、皮膚や被毛の負担が大きくなりますので要注意です!

最後に指の腹でマッサージ♡

一番最後に指の腹で優しく、マッサージをしてください。
人間のマッサージは手で行うように、ワンコのマッサージも手でするのが原則です。(ブラシのマッサージ効果は少ないです)
指で毛を軽くかき分けて肌に指を押し当てるイメージで。
頭から背中に向けて、肩から足先に向けてと、毛並みに沿ってゆっくり優しくです(これがリンパマッサージの基本となります)。
これで皮膚に負担をかけることなく血行が良くなり、代謝を促します。
また、最後まで残った死毛なども指で優しく除去することができます。

リンパマッサージも記事で紹介していますよー!

毎日やりたい!犬のリンパマッサージ(前編)

毎日やりたい!犬のリンパマッサージ(後編)

POINT!
毎日こうして丁寧に触ることにより、ノミダニの発見はもちろんですが、腫瘍などの早期発見にもつながります。
ワンコの健康のためにも是非是非やってあげましょう。

洋服についた毛もシリコンブラシで取れます

ブラッシング後のお悩み、それが「人間の洋服が毛だらけになる…」これは誰もが悩むところですね。ワンコの毛は取れたけど人間が毛だらけ〜(汗)。
そういうお悩みに応えたのがこちらの商品です。

静電気防止コーティングなので毛がつきづらく、洋服についた毛はブラシの反対側で軽くこすればOK!

ブラッシングの前にスプレーを忘れずに

そうそう、ブラッシングの前にスプレーをするのを忘れないでくださいね。
専用のスプレーをすることで、被毛の滑りを良くしてもつれや静電気を防いだり、汚れを落ちやすくしたり、皮膚への刺激を少なくしたりします。

毎日の習慣にできるように工夫しましょう

ブラッシングの習慣がない方には、最初はちょっと負担に感じることがあるかもしれません。
でも、これも歯磨きと一緒!ブラッシングセットをお風呂場にまとめて置いておいたり、掃除機をあらかじめ出しておくなどちょっとした工夫でとても楽チンになりますよ。

また上でも挙げましたが、実際にしこりを発見し、腫瘍を早期で切除できたという方もいらっしゃいますので、やっぱり日頃のお世話は本当に重要ですね!

みなさまのワンちゃんが、より健やかでいられますように。

ワンコについて知りたい「こんなこと」「あんなこと」がありましたら、ぜひお問い合わせからご連絡くださいね!

web担当成井のプロフィール写真
テキストと写真:web担当 成井

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